続々 ゆったりロード・南浅川 散歩

　朝６時、小雨、２４℃。出がけ時２３℃。戻り時２５℃

　５時２５分起床、表から雨音が聞こえました。日曜日の朝は草野球チームの朝連ですから、天気の良し悪しはとても気になります。中止となれば学校の管理人や遠方のメンバーに徹底しなければならないので、悠長に構えておれないのです。
　６時前、雨音が消えたので朝練決行を決意しました。中止でなければのんびり準備です。ＴＶからは「２０２０年オリンピック・パラリンピック東京大会決定」の喜びの声が流れていました。

　「東京オリンピック」と聞くと、１９６４年のことを思い出し、前に勤めていた会社の社史を開いてみました。そこには
　
　「▽昭和３９年１０月に開催された東京オリンピック大会は"テレビオリンピック"とも呼ばれ、設備の拡充が図られた。▽カラー放送に対応してＶＴＲ用カラーユニットをＮＨＫと共同開発した。ＮＨＫ放送センターには据置型ＶＴＲ３３台、車載用ＶＴＲ８台、スローモーションＶＴＲ２台の機材が使用されたが、当社はこのうち３７台を納入した。特にＮＨＫと共同開発したスローモーションＶＴＲは５分の１速度の再生機能とストップモーション機能を付加した画期的なもので、話題を集めた。」とありました。
　小型の車載用（ヘリカルスキャン）以外は独占したわけで素晴らしい話です。しかしオリンピック後の放送界はその車載できる小型タイプに移行しました。

　入社２年目の八クマ４は写真の装置のＴＶモニター部分の調整に携わり、コンクリート打ちっぱなしで出来上がったばかりのＮＨＫ放送センターの、眼下に東京体育館（の奇妙な形の屋根）が見える部屋で付き添いもしました。故障も無くて、冷房が効いた部屋は快適でした。

　さかのぼってあの夏、オリンピックに向けてのＶＴＲ製造工場は厳しい暑さでした。ＶＴＲ本体はトランジスタ化が進みましたが、測定器仕様のＴＶモニターは真空管式です。それでなくともずらりと並んだ装置はすごい熱源です。クーラーの無い工場には氷柱が立ち、徹夜作業ではランニングとステテコ姿もあった記憶です。（映画・東京オリンピックの撮影があったが本編登場無し）

　１９６４年の大会は秋の彼岸も過ぎた１０月１０日～２４日でした。２０２０年の大会は真夏の７月２４日～８月９日と聞きます。
　ヒートアイランドで夜中も気温が下がらない東京ですから、クーラーの無いところで行われる競技は地獄絵図になってしまわないか心配します。真夏の東京でのオリンピックは決まって良かった？？？

　ちなみに東京オリンピックで業績を伸ばして人員・資本が大きくなった会社でしたが、オリンピック後の受注減で、いろいろ他所に手を出してみても行き詰まって他社に・・・・　良いときがあれば悪いときもあります。
　今は派遣社員中心ですから人余りは怒らないのでしょうが・・・・　２０２０年オリンピック後の不景気を今から心配していてはだめですね。