テーマ:ブランドシティ奈良(51)
カテゴリ:奈良
卸売市場だった京終の中街道今度は逆に、JR桜井線から見てみます。踏切から見えるのは「奈良塗料」、そして包装資材の「笹本商店」、その先には「奈良種苗」。これらの店はやはり一般消費者相手の店ではありませんね。いわゆる「プロ仕様」の店が、今も並んでいます。(写真にはありませんが、並びの先には飲食店に卸している「奥戸製麺所」もあったはず)
さらに北へ進むと交差点の角に「廃墟」のような駐車場がありますが、これが実はかつての「京終青果卸売市場」だったのですね。途中には、水産関係卸の建物もあったはずですが、同じく駐車場などとして使われたあと更地になってしまったようです。少し前の住宅地図だと、この向かい側(中街道を挟んで東側)には、「奈良中央漬物」という会社の名前が見えます。 そして青果市場跡の裏にあるのは、こちら水産卸の「南都水産」の本宅と社員寮です。南都水産は、「川徳」とも称されて、奈良の生鮮食品卸売のリーダー企業ですが、今は大和郡山市の中央卸売市場での事業が中心となっています。川徳=故2代目川井徳蔵氏の実弟が、市内寺町で質屋「川春」を営んでいた故川井春三氏でした。 この通りを、中街道の反対側(東側)へ進むと、餅飯殿や下御門から鳴川町、瓦堂町と下ってきた「中つ道」との角に「京終天神社」が見えます。その「北京終町」あたり「イワイのパン」があったはずですが、見あたりませんでした。付近の美しい町家の写真を撮った中にあったのが、この写真の家でした。(向うに、天神社の赤い鳥居が見えています) あとで、ここが「谷井友三郎」氏の生家(藤井家)であったと知ったのは、tetsudaさんのブログで「なんか見たような家だな」と思ってのことでした。寮美千子さんが、「売りに出てる、何とかしなくちゃ」と言っていたのはここのことだったのですね。その後、売り家の話はどうなったのか、2011年1月現在、この姿のままではあったのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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