カテゴリ:奈良
23年度から10年間の奈良市政の羅針盤それが、第4次総合計画(構想、計画)となるわけですが、奈良市議会の本会議で2月7日に否決と言うことになりました。総合計画は、一昨年夏に奈良市企画部が募集した市民会議に応募したメンバー52人が、ファシリテーターのもとでいくつかのテーマごとに分科会に分れ8回にわたる議論を行いまとめあげた「奈良市の将来像」がベースになっています。議論の過程は、こちらに資料などが掲げられています。 その後、奈良市総合計画審議会での審議を経て市長に答申され、議会に提案されました。(総計審HPより)
議会では、「総合計画検討特別委員会」が設置されて計画案についての審議が行われたのですが、かなり丁寧な検討が行われたことで400点あまりの要修正部分が指摘され、一旦、取り下げとなりました。その後、修正を加えたものが総計審での審議とパブリックコメントにかけられ、再度、議会提案されていたものです。 その結果、特別委員会では可決され、本会議でも賛成が上回るものと見られていたところが、公明党議員のうち特別委員会で賛成した2名をのぞく5名が「退席」という態度を取ったために、18対15の票差で「否決」(修正ではなく)という結果になったものです。(賛成は民主党、政友会、公明党、無所属など。反対は共産党、政翔会、無所属など) ☆これに対して、当初の「市民会議」の委員だったメンバーが中心になって「なんで否決なのか」を考える&議員に説明を求める集会が昨日27日、商工会議所4Fで開かれました。事前に全議員宛に当日の出欠、本会議で賛成したか反対したか、その理由、総合計画案に対する意見などを求めたそうですが、結局、否決側では共産党から2名が出席、賛成側では民主党3名、無所属3名(特別委員会委員長であった天野議員含む)が出席されました。公明党、政友会は会派として統一した回答、政翔会では一人が回答、無所属(否決)も一人が回答を寄せていました。 ☆どうやら直接の原因は、奈良市の「連絡所」の集約統合方針(市長は撤回)について、総合計画案の各論で「施策1-01-01 地域コミュニティの活性化」のところに 「地域コミュニティ活動の拠点となる施設(地域ふれあい会館等)の見直しを行うとともに、既存施設の活用を図ります。」 とあるのに対して、「地域ふれあい会館等」のうちに連絡所は含まれるのか、含まれるのなら「撤回」とはちがうから反対、公明党もそのまま賛成しにくいということになったらしい。「連絡所」ってそんなに大事なものなのか、10年後の将来像と目の前の問題とごっちゃにしてるというよりも、市長がブログと自治会代表に直接とで撤回を表明したから議員の立場がなくなったということでの「市長いじめ」というのが本質ではないのか・・・・などなど「訳分らん」ことがいろいろとありますが、それなら「等」を外した修正すれば良かっただけじゃないかという声もある。 ☆ともあれ市民会議の元委員としては「わしらがいっしょうけんめい議論したのになんでそんなことで否決するんや」という疑問というか怒りみたいなものが出てくるわけですね。 特に回答を寄せた否決側の議員さんの「コンサルタントや市民参画から出てくる意見だけにとらわれずに、職員参加をもっと積極的に行って、ゼロから作るみんなの奈良市第4次総合計画を」とか、「市民の意見や要望を更に広範に取り入れ第4次総合計画を再度根本から見直すことを市長に求めたい」などの文言の裏側には、あきらかに今回の「公募の市民会議を通じた計画策定」に対する「敵意」のようなものすら感じられてしまうのですが、いかがなものでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.28 11:03:25
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