テーマ:ブランドシティ奈良(51)
カテゴリ:奈良
震災さなかの修二会ですが14日の最終日、練行衆とともに被災者のために祈るつもりで二月堂に行きました。 12日以来、お松明に集まった人々には東大寺別当の北河原猊下からメッセージが語られています。東大寺HPにも掲げられていますが、あえてご紹介します。 本日はようこそお参りくださいました。 さて、鐘の音とともに境内の電気が消され、先駆けの小さな松明が「登廊」の階段を行き来したあと、次々とお松明が練行衆とともに堂に上がってきます。堂内から聞こえる下駄の音で、練行衆が上堂していることが判ります。
↑まわりからは「これって、遠目からはどう見ても火事いってるように見えるなあ」という声が。舞台の下では松明を持つ童子さんたちに、その位置を指示している方がいます。(あ、松明を練行衆が持って上堂しているなんて思ってる方はいないですよね。) 10本すべてが揃ったところで、舞台の外へ松明を長く突き出したあと、振り回して火の粉を飛ばします。落ちた火の粉の消し炭は、下の人たちが拾っているはず。 舞台下の芝生などにいた人たちが退去したあと、二月堂に上がりました。西側正面礼堂の他に、北、南、東(裏側ですね)の3ヶ所に「局」(つぼね)と呼ばれる小部屋があって誰でも畳の上に上がって、「行」の様子を聴聞することができます。もう一つ中の「内陣」(正確には内陣のすぐ外の外陣)へ入るには東大寺さんから許可をもらって胸にリボンを付ける必要があります。(リボンがあっても女性は入れません)北側の局のうち一つの部屋が内陣への上がり口になっています。 練行衆は、堂内では下駄を踏みならして移動しますので「局」でも、芭蕉の「氷の僧の沓の音」が実感できます。僧の足音や、鈴の音、「南無観自在」「南無観」などの声明、法螺貝の音などに「兜卒天」のイメージを膨らませるうちに「神名帳」読み上げが始まりました。「**の大菩薩」「**の大明神」と、節を付けて読み上げられる津々浦々の神々の中には、春日や松尾、そして遠敷など存じよりの名前も聞かれました。どうか観音様とともに、この国をお守り下さいという思いとともに二月堂を下って帰ったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.15 12:32:10
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