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2011.03.15
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カテゴリ:奈良

震災さなかの修二会ですが

14日の最終日、練行衆とともに被災者のために祈るつもりで二月堂に行きました。

20110314お松明前に北河原管長からごあいさつ

12日以来、お松明に集まった人々には東大寺別当の北河原猊下からメッセージが語られています。東大寺HPにも掲げられていますが、あえてご紹介します。

 本日はようこそお参りくださいました。
 私は東大寺(別当)の北河原公敬でございます。修二会行法は多くの困難もありましたが、1260年前より今年に至るまで、1回も途切れることなく、毎年国家安泰、世界平和、人々の幸福、風雨順時、五穀豊穣等を祈る行法として続けてまいりました。
 ご承知のように3月11日未曾有の大災害が国を襲いました。
 本日ここにお参りにいらした皆様に、私より3つのお願いがございます。
 私や東大寺と共に
 1つは、被災され亡くなられた方々のご冥福をお祈りいただきたいと存じます。
 2つは、今、困難な状況にいらっしゃる方々へ思いをはせ、共に苦しみを感じましょう。
 3つは、社会復興の為に、皆様がそれぞれのお立場で、各々が持っておられる力を尽くして下さるようお願いします。
 1260年前、聖武天皇の発願によって造像された大仏さまが開眼されます。聖武天皇は造像の詔で、自分1人で造るのではなく、「一枝の草、一把の土」を持ってでも造像に協力したいという多くの人たち(当時の人口の約半数)と共に、大仏さまの造像がなされました。大仏さまの造像にこめられた聖武天皇の思い、精神を今の時期に再現したく、皆様にお願い申し上げる次第です。
 もちろん私ども東大寺も尽力いたしてまいります。
 ありがとうございました。
 どうぞお足元にお気をつけの上お参りくださいますようお願い申し上げます。

さて、鐘の音とともに境内の電気が消され、先駆けの小さな松明が「登廊」の階段を行き来したあと、次々とお松明が練行衆とともに堂に上がってきます。堂内から聞こえる下駄の音で、練行衆が上堂していることが判ります。

20110314お松明五本目が登場

 

 
20110314お松明もうあと1本

↑まわりからは「これって、遠目からはどう見ても火事いってるように見えるなあ」という声が。舞台の下では松明を持つ童子さんたちに、その位置を指示している方がいます。(あ、松明を練行衆が持って上堂しているなんて思ってる方はいないですよね。)

20110314お松明すべてが揃って突きだし
 
20110314お松明10本で火の粉を振る

10本すべてが揃ったところで、舞台の外へ松明を長く突き出したあと、振り回して火の粉を飛ばします。落ちた火の粉の消し炭は、下の人たちが拾っているはず。

舞台下の芝生などにいた人たちが退去したあと、二月堂に上がりました。西側正面礼堂の他に、北、南、東(裏側ですね)の3ヶ所に「局」(つぼね)と呼ばれる小部屋があって誰でも畳の上に上がって、「行」の様子を聴聞することができます。もう一つ中の「内陣」(正確には内陣のすぐ外の外陣)へ入るには東大寺さんから許可をもらって胸にリボンを付ける必要があります。(リボンがあっても女性は入れません)北側の局のうち一つの部屋が内陣への上がり口になっています。

練行衆は、堂内では下駄を踏みならして移動しますので「局」でも、芭蕉の「氷の僧の沓の音」が実感できます。僧の足音や、鈴の音、「南無観自在」「南無観」などの声明、法螺貝の音などに「兜卒天」のイメージを膨らませるうちに「神名帳」読み上げが始まりました。「**の大菩薩」「**の大明神」と、節を付けて読み上げられる津々浦々の神々の中には、春日や松尾、そして遠敷など存じよりの名前も聞かれました。どうか観音様とともに、この国をお守り下さいという思いとともに二月堂を下って帰ったのでした。






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Last updated  2011.03.15 12:32:10
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