びーぐるさん宅におじゃましました。
何をしにうかがったかというと、新しく導入された特注ステップダウン・トランスの「唸り音」を聞くためです。
えぇ。
トランスを通じた音、ではなく、
トランスそのものの唸り音、です。
トランスを通じた音はどちらかといえば、どうでもいいんです。だってびーぐるさん宅で最高!でも、自宅でどうなるかわからんじゃないですか。
オーディオルームに200Vを導入しようかと思っているんですよ。その準備は新築時からなされているので。
ところが、ダイレクトに200Vをぶち込めるのはスイッチング電源のCHORD DAC64Mk2くらいなもので、他機器のためには100V or 117Vへのステップダウン・トランスが必要なります。
びーぐるさん宅のように天井をぶち抜いてもトランス部屋を作るようなことは、普通の常識人はしてはいけません。余裕のある人だけです。
ワタシはステップダウン・トランスを部屋に置かねばならんのですよ。
だから、このSNのよい部屋でトランスが唸ったのでは、200Vのメリットよりも唸り音のデメリットが上回るかもしれません。しかもコンセント別に分けるなら複数台必要なので、1台では許せても×3台では我慢の許容を超える可能性もあります。
トランスは多かれ少なかれ唸るもの。実はオーディオ用電源トランスは多くても、ステップダウン・トランス市販品は非常に少なく、調べた限りはオヤイデCSシリーズか、中村製作所NSIT-2000plusくらいなものです。
値段も値段だし、買ってうるさいではシャレになりません。メーカーやショップに問い合わせても、「基本的にはお試しいただいて」となるだけでしょう。
そういうときは実際に使っている人に聞くのが一番。ということでびーぐるさんなわけ。
夜にバタバタと押しかけ、未使用の特注トランス2種(3000VA/5000VA)に200Vをつないでいただきました。手慣れたもんですね。さすがにやり慣れた感じです。(Fケーブルをロールで持つ人はそうはいないねぇ。)
この特注トランスがかっこいいんですよ。ステンレスと銅の放つ光が、メカニカルな美しさを彩っています。こういう裏方なのに見て美しい品というのは、機能も期待できます。
唸り音は全くの無音かというと、さすがにそうではありませんでした。まだ未使用で、玄関先!でのテストでしたが、1m離れれば小さく「ぶ~ん」とわかります。特にステンのカバーが唸りを増幅しているようです。そして、3000VAよりも5000VAの方がうるさいのかと思ったら、そうではないんですね。音は一緒です。
ただ、十分なほど許容範囲に収まっています。さすが特注品! これなら3台が部屋にあっても大丈夫そう。
お値段を聞けば、先の市販品とそうそう変わらず。ならばこれがいいなぁ。仕様を決めて、同じ会社で「びーぐるさんと同じものを」で特注しようかしら。
そうしましょう