ブラボーYA: 目的編
「ヤングアメリカンズ」を知ったのは英語育児をしている人たちのブログで。だから、これは歌ったり踊ったりしながら英語を学ぶ子供向けのワークショップなのだと思っていた。生の英語を聞いて、リアルに使えるよい機会。だからそんなに人気があるんだと。でも、それも勘違いだった。まぁ「英語も・・使えそう。」というのも参加する理由にはなってるのだろうけど(うちもそうだったし)、英語が第一目的だったら、何度も参加しようと思う人は少ないだろう。ダンスや歌の指導は、1文1文日本人のYAが丁寧に日本語に訳していたし、掛け声はほとんど日本語。「いやぁ、そういう噂も聞いていたけれど、やっぱり本当だった。あーあ。」「ここまで日本語にする必要があるのか?」なんて初日にはちょっぴり思ったぐらい。でも、我が子を含めまわりの子たちを見ていると、そんなことはどうでもいいということがすぐに分かった。リピーターのお母さんに「今回は特に日本語が多いの?」と聞いてみると、「こんなもんよ。びっくりした?」とニコニコしながらいっている。そんなことは承知で、参加してますよといった雰囲気で。そのほか何人かのお母さんとも話したが、「英語」をなんとかしようと思って参加している子はあまりいないようだった。とにかく楽しむ。 Have Fun!!そして、自分を出し切り、Let it shine!! 「英語」はおまけについてくる。といった感じにとらえているようだった。我が家にもそれはそれでちょうどよかった。YAのアウトリーチには、全く英語を知らない子も参加している。ダンスの振り付けはかなりハード。覚える歌もたくさんあり、歌詞はほとんど英語。常にハイテンションでエネルギッシュにガンガン活動を行う。(もちろん休憩はありますが)小学校の低学年にはかなりハードなスケジュールだと思う。我が家よりもずっと遠くから参加されている兄弟もいた。長い距離を移動するだけでもくたくたになるだろうし、3日間でよくここまでやるなぁと思うほどの内容を学ぶ子供たちの負担を考えると、「いち、に、さん、し、みぎ、ひだり、まえ、うしろ」など、英語なまりの日本語も空気を和ませるツールになってるのかもと思えた。YAから子どもたちへのお近づきのしるしみたいな・・・。ピーチによると、固まってる子たちがいると、YAが「英語、わかんなーい、大丈夫大丈夫。私日本語わかんない。いっしょに歌う。それ・大事。 OK?」と、ジェスチャー付きで、みんなを励ましてくれるのだとか。初日にグループ分けをして、英語で自己紹介をさせられるのでは?と思って、デニスに最低限のフレーズを練習させた私はバカだった。そんなプレッシャーを与えなくても、子どもたちは、みんな自分のペースでYAとコミュニケーションを取っていた。(YAが上手にアプローチしてくれていたのかも)我が子の場合はどんな感じだったかというと、(YAとのコミュニケーション)デニスが、へばりついていたYAは日本語が苦手だったようで、小グループでの指導の間は、英語で話す機会もあったという。どこに住んでるの?どうして英語しゃべれるの?どこで習ってる?昨日はちゃんと寝た?その他もろもろ。どうってことないような話ばかりだったそうだけど。デニスは、お気に入りのYAが5,6人いて、特に仲良くなったYAのことをいつも話していた。「ニンジャ」(そんなYAがいたの)の、1,2,3,4,は、みんなと違うねん。とちょっとなまった日本語をまねたりもした。最初恥ずかしくて声が出にくかったピーチも、英語の歌詞の意味がわからない人に教えてあげたり、簡単なことを通訳してあげたりしたそうだ。単語を並べただけど、いろいろ話せたとも言う。お母さんは日本語ばっかりって思ってるけど、そうでもないよ。結構大変なんよ。意味分から―んって言ってる人もいた。英語ができてよかったわぁ。(それほどできないのだけど、まぁ聞くことは得意なよう)歌で分からんとこは適当に歌ったけどね。と、ピーチなりに頑張っていたようだ。YAに参加して、3日間その空気を感じる。それだけで意味がある。だがら、みんなまた来たくなるんだろうなと思う。そしてより多くの子どもたちに体験してもらいたいと、ボランティアをかってでる人も増えるんだろう。参加している子どもたちは、毎日どんどん積極的になっていき、最後には、自分のできることを精いっぱいやったという達成感で、一人一人きらきら・生き生きしていた。端っこで歌っているピーチでも、自分を出し切っていた。見ているだけの母も、そのエネルギーでとっても元気になった。ちょっとほめすぎ?でも、それぐらい意味のある経験ができたと思う。初日の帰りの車の中で、デニスは、「お母さん、申し込んでくれてありがとう。やっぱり行ってよかったわ。」そして二人で「次も絶対に申し込んでね、」といった。○○のため!という理由はいらない。YAに参加したいから参加する。それでいいと思う。次は、成長と目標編