公立小学校で、英検3級程度に・・・?
大阪市のH13年度の小学校英語活動について、指導者の間では、賛否両論、ちょっと話題になっている。=以下は朝日新聞(オンライン)からの転記=大阪市、小1から英語授業 13年度、一部校に導入案2012年11月6日(火)06:14 グローバル人材の育成をめざして英語教育の強化をはかる大阪市の橋下徹市長の方針を受けて、市の教育委員会事務局が、市立小学校1年生から英語の授業を始める案をまとめた。卒業時に英検5~3級レベルの英語力をつけることを目標にする。数年後に市内全校に広げる構想だ。 6日の有識者会議で、市の教育振興基本計画に盛り込むことをめざして構想を話し合う。 現在の学習指導要領では小学校5、6年生で週1コマの外国語活動(英語)をすると定めている。子どもの負担を増やさず、国語能力を高めることを優先させるため、目的は英語に親しませることとして、細かな文法を教えたり成績をつけたりはしていない。******うーん、びみょー。ここ6年ほど小学校英語の支援のボランティアをしている。この6年間の間にも小学校英語については、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。何をどう指導すべきなのか定まらないでいる。支援を依頼された最初の数年間は、わずかながらも謝礼がもらえる有償ボランティアだった。そして今は、ゼロに等しい正真正銘ボランティア。6年前と同じこと、いやあの時以上のことをしていても、交通費、教具作成の実費もでない。せめてもの補助としてラミネーターなど物品が支給されるのみ。文部省が、担任が中心になって、英語活動をすると定めているからそうなった。記事の最後の3行にあるように、現在の公立小学校では、英語活動の目的は、「慣れ親しむこと」とか「素地を作る」という言い方をしていて、英語そのものの習得をさせようとはしていない。国語力を優先させるためと言っているが、英語を専門としない「担任」が主に指導することになっているからともいえる。支援する側も、指導要領にのっとって、音声中心の「慣れ親しむ」ための体験的な活動を提案している。文字はふれるのみ。ローマ字の延長線で、アルファベットを確認する程度。担任の先生方は、「英語ノート」→「Hi Friends」になっただけでも戸惑っていて、今後のために、レッスンプランを整えていこうと話し合っているところなのに・・。慣れ親しむではなく、英検3級レベル?えらいこっちゃ。(教具から何から作り直しじゃないか)しかし、大阪市の構想が実現して、普通に公立に通っていて、小学校で3級レベル、中学校で準1級程度になれるのなら、いうことない。子どもを大阪市の学校に通わせたくって引っ越す人も出てくるかも。いいなぁ。(タダで英語がしっかりまなべる)でも、よく考えると、そんなにうまくいくかぁ?みんなそうなるように指導してもらえるのではなく、落ちこぼれ覚悟でやるのならわかるけど。義務教育でも「留年」あり、と考える人の構想だから、そうなのかも。ところで、指導者は?担任の先生となると、負担が大きすぎないだろうか。ボランティアに任せるというのもちょっと・・。じゃぁ、だれ?高学年では、ALTとしているけれど、人材確保も難しそう。予算は?あるとこにはあるのか?そんな中大阪市は、大手の英会話スクールE○○やらにそれとなく相談をもちかけているかも・・と思える動きが・・・。あるようなないような。そして、各フランチャイズスクール、小学校英語活動をビジネスチャンスとみて、登録の講師たちに、「小学校英語指導資格・J-shine」の認定をしますよ、と無料講座を開いたりし始めている。(私の属する会社は、無料ではなく5万円ほどかかるとのことだった。)なんだかなぁ。