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カテゴリ:経営戦略
竹に模様を描く菌」のおはなし。
千利休と茶道具にまつわる逸話の中で、伝説の域まで高められている のは素材に竹をつかった花入れでしょうか。 それが天正18年の秀吉の小田原攻めに利休が同道したおり、利休自 ら鉈をふるって取った伊豆韮山の竹をもって作った花入れ3点です。 その3点は、「園城寺」「尺八」「よなが」という銘がつけられた花入れ。 なかでも有名なのは「園城寺」で、真竹の2節を残し一重の切れ込みを入 れた簡潔な作であり、以後の竹花入の流行を生んだという名品だとされて います[現物は国立博物館に所蔵]。 その後の利休以後の竹花入つくりの流行は、竹の素材にも及んでいきます。 その素材で有名なのが、たとえば真竹の一種である「浸竹/しみたけ」。 浸竹とは節の部分に黒や茶色の浸みがある竹のこと で、竹に寄生する菌 によって滲みたような模様が自然の状態でできた竹をいいます。・・・な どといっても なかなかわかりにくいとおもいますので、映像でいえば こんなかんじ。縦1センチ×横5ミリほどの楕円形の模様がはいった真竹 /沁竹 となります。ちなみにこの竹は、 日向の国の模様の入った竹と いうことで ヒュウガハンチク(日向斑竹)という竹 になります。ちな みこのヒュウガハンチク。利休以後の、とくに江戸時代において沁み竹の のなかでも白眉とされ、 浸みのある花入れの景色を醸すものとして茶人 たちが賞玩するものとなっていったといわれていますよ。 なかなかに風情のある竹だなとおもうのですが、いかがなものでしょう。 そして忘れてならないのが、この模様を竹の表面に描く菌。ヒュウガハン チク菌といわれているのですが、ここはやっぱり「風情のわかる菌だ」 といわねばならないのでしょうね/笑。。 と話はここで終わるのですが、じつはこのヒュウガハンチク(日向斑竹) は絶滅した・・といわれていたのです。ですが2010年前後に100 本ほどのヒュウガハンチク(日向斑竹)が発見され、当時割合に大きな 話題となりました。 農業者としては・・・ できるうるなら、この竹を 栽培して活用してみたいと思いますよね~。 もしこのを手にしたならば、利休はどんな花入れをつくるの でしょう。ヒュウガハンチク(日向斑竹)をみながら想像し ており。。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 24, 2019 01:53:06 PM
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