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テーマ:ニュース(99567)
カテゴリ:時事問題
保険医療についての総理の暴言が問題になっている。
オレが健康なのは朝の散歩をかかさないからだ。 病気になったやつは何もしていない。 つまり健康なのは努力の賜物であり、病気になったのは本人が悪いといわんばかりの理屈である。 なんかこれって究極の自己責任論ではないか。 さすがにこの総理の発言は反発をかっているようだが、昨今の状況をみると総理の発言だけが突出しているようにもみえない。 ※ フリーターやニートの問題がでてきたとき、まず本人や家庭の責任として語られた。 親の育て方が悪いとか本人が甘えているとかといった議論である。 貧困やワーキングプアの問題についても自己責任だけを語る人がいまだにいる。 スキルがない本人のせいだなんていう議論はその最たるものであろう。 成人病を生活習慣病と呼び、あたかも病気になったのは本人の生活習慣によるといった印象を与えるのも、こうした自己責任論の延長にあるものだろう。 こうして考えると、総理の発言など出るべきして出てきたという感じがする。 ※ 病気にしろ、貧困にしろ、いったい誰が好き好んで病気になったり貧困生活に陥ったりするだろうか。 健康な人、成功した人が本人の努力もさることながら、様々な周囲の助けや運に恵まれてきたように、病気や貧困だって本人の責など問えない場合が大半であろう。 自分の成功はオレの努力の賜物。健康なのも日々の節制のおかげ。 こうした考えでは、貧困者や病気の者に共感などもてないであろうし、福祉や保険といった考え方も理解できないのではないか。 ああいう発言を聞くと、総理の資質どころか人間性までも疑ってしまう。 ※ 最後に朝の散歩は総理の健康法らしいけど、今の日本にはそうした健康法とも無縁の人々が量産されている。 非正規雇用とかワーキングプアとかよばれる人々である。 過重労働で散歩のひまもない。 職場の健康診断とも無縁。 保険にも入れない。 オレは朝の散歩をしているから健康なんだという前に、こういう人々のことを考えるのこそ政治家の役割ではないか。まあ、そんなことをいっても麻生総理のような人には通じないんだろうけど・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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