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2024年01月12日
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不染鉄特別展「漂泊の画家」が1月13日から
不染鉄(1891-1976)は日本画家で、東京の美術団体で活躍していましたが、途中から関西に移り画壇から外れた独自の画家活動していた時期があり、「純情の画家」や「忘れられた画家」とか呼ばれ、その後、奈良県美と東京ステーションギャラリー巡回の「没後40年幻の画家」が2017年夏に開催されて大評判となりました、忘れられた画家から幻の画家、今回が漂泊の画家と名付けられています。
不染鉄の初期の代表作の「山海図絵」大正14年は、伊豆大島から見える海・伊豆半島・富士山を俯瞰、その奥に山々が描かれ、雪ぬ埋もれた日本海に面した村までが描かれている、200センチ近い大作である。
伊豆大島を代表とする作品として、私は大正3年から6年まで奥さんと暮らした岡田村の風景を描いた大正12年の「海村」を上げたい。幻の画家展途中までは原画の行方が知れなかった(図録によるモノクロ紹介)が、経過は知らないがこの作品は発見されて作品展に加えられたのだった。大島岡田村塚の本という高台から眼下の集落を、そして先に広がる勝崎(カッタキ)の岩場と海の中までを克明に描き上げている。村の中の家々も詳細に書き留められている、当時の岡田村の暮らしぶりも分かって島に住みものにとっては興味深い作品となっている。岡田村の人は「ふぜんさん、ふぜんさん」と呼んで親しく交流していたと島の関係者から聞きました。
大島町では明治後期から実に多くの文人墨客が訪れて作品を残しているので、「伊豆大島文学・紀行記集」の4巻組を2017年から発刊してきたが、最後の絵画編(2019年発刊)では勿論のこと、不染鉄のこの2作品も口絵カラーで収録した。若干方角がずれることになるが、私は編集・発行の委託を受けていたので、この2枚の絵を上下につながるように配置してみた。あれからもう4年も経ったことになる、「海村」がまた出品されるかどうか知らないが、「山海図絵」は出品されるでしょう。奈良県立美術館の開館50周年記念特別展なので、もう一度見たいが、出不精の私には大島から奈良はあまりに遠い気がする、盛会であって欲しいと思う。





「山海絵図」と「海村(屏風)」を縦に並べて冊子に掲載してみた


 山海図絵


 海村

  「海村」の拡大コピー 大正3年頃の岡田村・2階家も見える、島の娘(あんこ)が歩いている





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最終更新日  2024年01月12日 16時43分08秒
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