テーマ:DVD映画鑑賞(13979)
カテゴリ:映画・音楽・芸能
日本人は本当に桜が好きですね。 この季節になると読みたくなるのが藤沢周平の『山桜』 今年は本でなく、田中麗奈が主演したDVDを借りてきた。 原作は20ページの短編なのだけど とても丁寧に作られていて 笹の葉でチマキを作るシーンや風光明媚なロケーションなど 小説の行間まで見事なくらいに描いている。 いい映画だなあと『藤沢色』にハマッテいる私は大満足 野江は最初の夫に先立たれ、勧められるままに磯村家に嫁いだが 金儲けしか頭にない義父と夫 そして再婚であることをさげすむ義母にいじめられ つらい日々を送っていた。 大きな満開の山桜を眺めている野江(田中麗奈)が山桜に手を伸ばした時 『手折ってしんぜよう』と表れた男前の侍が東山紀之。 かつて野江を妻に望んで果たせなかった手塚弥一郎は 野江のことを一途に思い続けていたのです。 『幸せでござろうな』と問われて戸惑う野江。 飢饉が続き、重い年貢で農民たちの生活は困窮していた。 藩の重臣は新田開発を唱えて年貢を納めるように圧迫するが その裏で私服を肥やして豪邸を建てているのが明らかになる。 その窮状を目の当たりにした弥一郎は 遂に悪政をたくらむ重臣を斬ってしまう。 弥一郎を非難する磯村家で弥一郎をかばう発言をした野江は 離縁して実家に戻る。 弥一郎の減刑を願う野江が弥一郎の母を訪ねるシーンには泣かされました。 悲しみを押し殺して野江を温かく迎える 弥一郎の母親役の富司純子とのやり取りは絶品です。 野江役の田中麗奈って、こんなにいい女優さんだったっけ? ジッと耐えるだけでなく 自分の意志をしっかり持った野江を熱演していた。 檀ふみは前からすごく好きだったけど ☆5個あげたいくらい良かったなあ・・・ 結婚に失敗した娘を温かく迎え 陰ながら応援する優しい母にピッタリはまってました。 蝉しぐれ・たそがれ清兵衛・隠し剣 鬼の爪・武士の一分 と藤沢作品の映画ってはずれがないね。 心にジンワリとくる、いい映画でした。 ランキング参加中です。応援クリックお願いします♪ ・ + ・ + ・ + ・ 暇があったらあんずの本館にも寄って下さい ・ + ・ + ・ + ・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/04/01 10:02:39 PM
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