|
カテゴリ:不整脈・AED・心臓病
本当は怖い家庭の医学(診察日:5月29日 )
昨日の続きから 『本当は怖い胸のときめき~奪われた心~』 H・Tさん(男性)/50歳(発症当時) 会社員 オフィス機器のサービスマンとして働くH・Tさん。 仕事柄ストレスが多く、気の休まることのない毎日を送っていましたが、 最近、いつも優しくしてくれる取引先の事務の女性が気になり、 彼女と接した時、胸がキュンと締め付けられる様な感じに襲われました。 それ以来、今まで以上に彼女を意識するようになり、 会う度に胸がキュンキュン締め付けられっぱなしだったH・Tさん。 その後も気になる症状が彼に襲いかかります。 (1)胸が締め付けられる (2)胸にチクチクする痛み (3)激しい動悸 <なぜ、胸のときめきから心房細動に?> 「心房細動」とは、不整脈の一種で、心臓の心房という部分の筋肉が痙攣し、 体に様々な障害をもたらす病。現在、この病の患者数はおよそ100万人。 しかし、自覚症状のない潜在的な患者も含めると 200万人以上いるとも言われています。 この病になりやすいのは50歳以上の男性で、 過度の飲酒や睡眠不足など、生活習慣に問題がある人。 さらに、ストレスも大きな危険因子の一つです。 H・Tさんの場合も、仕事上のストレスが原因でした。 しかし、ストレスの元はそれだけではありませんでした。 そう、あの愛しい彼女との接触も実はストレスに。 過剰に意識した結果、それが緊張という名のストレスになっていたのです。 では、なぜストレスが心房細動を引き起こしてしまうのでしょうか? 実は心臓は、ストレスに敏感に反応する自律神経が 数多く張り巡らされている臓器の一つ。 恋愛しているときに胸がキュンとするのは、自律神経が過剰に反応し、 血管を収縮させるためと考えられています。 そうとは知らないH・Tさんは、極度のストレスを溜め続けたことで 心臓を取り囲む自律神経が異常をきたし、 通常は1分間に60回から80回の心房の拍動数が、 痙攣によってなんと300回から500回にまで速まってしまいました。 しかし、心房細動だけでは、命に関わることはまずありません。 怖いのは、長期間、心房細動が続いた場合。 そうなると心房の中になんと血栓が生まれます。 心房細動が起きると、血液が滞るため血栓ができやすいのです。 そして、運命の日。気持ちが焦り、走ったことで血圧が急上昇。 その結果、血栓が心臓を飛び出して脳の血管へ。 そこを詰まらせたことで、H・Tさんは脳梗塞になってしまったのです。 この心房細動は、緊張しがちで、しかもストレスを 溜め込みやすいタイプの人が危ないと言われています。 ストレスの受け止め方一つで、H・Tさんのように恋も病に変えてしまうのです。 あなたは最近、胸がキュンとしたことはありませんか? その胸のときめき、単なる恋によるものですか? そして何よりあなたは、ストレスを溜め込むタイプではありませんか? スタジオのメディカルホラーチェックは ストレスの受け止め方を唾液でチェックしました。 ストレスがかかったときに唾液に出る物質量をチェックした。 <b>心房細動の危険因子 1)深酒をすることが多い 2)睡眠時間が不規則 3)家族に心臓病を患った人がいる 2つ以上当てはまり ↓ ストレスの受けとめ方に問題がある ↓ 心房細動を起こす危険性が高いレッドゾーンとなる ストレスは全くなくしたほうがいい? ストレスをなくすことは不可能! ストレスを溜め込みがちな人は 自分なりの気分転換法をみつけることが大切。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.31 20:56:35
コメント(0) | コメントを書く
[不整脈・AED・心臓病] カテゴリの最新記事
|