|
カテゴリ:コミック・漫画
今日は農協のお店で紅白の梅の枝を250円で買った。「梅が咲いたんですね~」と、後に並んでいた奥さんが言うので「ついでにうぐいす餅も買いました」と見せたら、周囲の人々に大ウケ。(つまんないことで笑うんじゃないよ。ついでに猪でも鹿でも出してみようじゃあないか・これは林芙美子の放浪記の真似)
昨日はイ・ビョンホンの「甘い人生」を見た。今日はウッディアレンの「ハンナとその姉妹」を見た。「甘い人生」は原題は「ビタースイート ライフ」。甘いだけではなかった。 でも、両方とも余り面白くなかった。どうも、恋愛で悩む映画には断固拒否らしい。 さて、今日ぜひお伝えしなくては、と思うのは、小林多喜二の代表作「蟹工船」がコミックになって好評だとのこと。 小林多喜二(1903年ー1933年)は、30歳になる前に拷問され、虐殺された人です。 この本は、千葉県我孫子市の白樺文学館の「多喜二ライブラリー」が企画、編集し、時代劇漫画の藤生ゴオさんが絵を描きました。 欄外に丹念な注釈をつけて、わかりやすくしてあるそうです。原作は70数年前に書かれ、方言や隠語をふんだんに取り入れてあるので、言葉の意味がわからず投げ出してしまった、という人が多いとか。 読者からは「漫画で読んで感動し、原作を読みました」などの反応が相次ぎ、多喜二の入門書として出した予定どおりの展開になっているようです。 東銀座出版社刊で、600円。楽天さんでも買えます。帯に井上ひさしさんの推薦文が載っています。戦争を準備する国にとって邪魔だった多喜二は、治安維持法によって逮捕され、虐殺されました。今また、治安維持法の再来といわれる共謀罪が着々と準備されようとしています。 「30分で読める・・・大学生のためのマンガ蟹工船」若い人たちにぜひ読んでほしいですね。私も読んだことがないので、買おうと思います。 昨日の東京新聞夕刊連載の啄木の歌に ・赤紙の表紙手擦れし 国禁の 書を行李の底にさがす日 ・売ることを差し止められし 本の著者に 路にて会へる秋の朝かな ・大海の その片隅につらなれる島々の上に 秋の風吹く ・真白なるラムプの笠に 手をあてて 寒き夜にする物思ひかな というのがありました。「国禁の書」があった国には2度と戻したくないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.02.01 22:40:56
|