テーマ:食の裏コラム(353)
カテゴリ:美味しいお話
ad-lib = 即興
僕は、アドリブが好き… 即興の中から、自分が今まで考えた事もないような料理が生まれたりする… その瞬間が好き…。 お客様のイメージと素材を重ね合わせた瞬間に生まれる意外な組み合わせ…。 何度となく繰り返し作ってきた料理への思い入れとは全く違う感情がそこにはある。 28歳の時…シェフになった… シェフになった時に自分自身に誓った。 それまで作ってきた料理やレシピは作らないと…。 その瞬間…自由になった。 それまでのものをすべて捨ててしまうと… 新たに学ぶ事と自分の感性しか残らなかった。 基本的なソースなどのレシピも新たに組みなおした。 納得がいかなければ作り直せばよかった。 それは、僕にとって最高に心地よいものだった。 失敗しても上手くいっても… すべての結果は、自分がすべて受け止めれば良かったから…。 その時の考え方は、今も変わらない。 基本のソースや下ごしらえは極力シンプルに…。 余分なエッセンスや過程は加えない。 何故? 余分なものが入っていると… 変化させようとした時に、その余分なものが邪魔になる。 イメージ通りに操れなくなることが多い。 アドリブがきかなくなる。 パワーのある素材を選び… その素材が持つものを引き出す…。 シンプルであるがゆえに素材のパワーが食べる人にストレートに伝わる。 ただ料理である以上料理はする。 アドリブ ad-lib 僕は、アドリブが好き…。
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