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しばらく日記の更新をご無沙汰してたが、医学雑誌から頼まれた原稿書きと、医大での講義の準備に追われてここ10日くらいは必死だった。は~、なんで私のような一介の勤務医にこんな大それた仕事が回ってくるのかわからないが、最近は医大でもあまり学問的な部分に偏った講義だと学生のモチベーションが続かないせいもあって、一般の病院で日々患者と接している医者の生の声を聞かせるようになったようだ。まあ、ただ単に講義する人が足りないからかもしれないが・・・
年に2回講義に行くのだけど、我々が学生のころと異なり、朝なのに出席率が高いのにまず驚く。出席など取っていないのにである。ざっとみたところ9割ぐらいは出席しているようだ。 我々が学生の頃は、いつも講義の出席率は4割程度だったように記憶している。朝一番の講義ともなれば1学年100人近くいるのに10人ちょっとしか学生がいないなんてこともざらだった。試験の時に全員が出席すると座席が足りなかったので、事務の人が補助イスと机を運んでくるありさまだった。最初から全員が出席するはずがないという前提で講義室が作られているのである。 恥ずかしながら私もあまりほめられた学生では無かったので、この出席率の高さには驚いているが、これはチャンスだと思っている。学生に我々の仕事をアピールできる絶好のチャンスなのである。若い医師からは3Kだの裁判が多いなど忌み嫌われている産科だが、私が講義を何回かさせてもらった手応えからいえば、かなり興味を持っている学生は多い。 実際ここ何日間か講義用の資料を作りながら、まあ、われながら大変な仕事をしてるもんだと思うと同時に、何としてもこの仕事の魅力を伝えないとという気になる。前回の日記で書いたような体験や、悪戦苦闘しようやく救命できた例などを中心に、なおかつ学生のレベルを高めるよう最新の知識を織り交ぜながら1時間半話をするというのは、けっこう大変だけど・・・ バンドをやっていると、「人前に出る限りは絶対に飽きさせてはいけない」というサービス精神が身に付いている。話しているのに寝られたりするとすごく敗北感を感じるのだ。 くやしいが、1人だけ途中で寝ている不届きもの(学生の頃サボっていた私が言うのも変だが)がいたが、あとはかなり熱い視線を感じた。このへんもライブと同じで観客とのinteractionである。話しながらこっちも段々熱くなってくる。なんだかんだ言ってやっぱり医学生は医者になりたいのだなと今さらのことを思った。 講義を終えた瞬間には学生から拍手があったので驚いた。まさか講義のたびに拍手するようしつけられてるんじゃないよな?・・・我々が学生の頃は講義で拍手するなんて想像すらしなかった。自発的に送ってくれた拍手であれば感謝である。 彼らは今5年生だが、卒業、研修医を経て専門を選ぶときに私ごときの話したことをわずかでも思い出してくれたらと願う。 なんてことやってたらここ最近バンド練習行けなくなって、結局4月はライブできそうにない・・・(^ ^); お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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