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今、世界の経済は大変なことになっているらしい。日本でも欧米でも株価が大幅に下落していると報道されている。テレビでは投資家の落胆した顔が映し出されている。
自分は生まれてこの方、株だとかいわゆる投資ということに手を染めたことが無いのでどうにもピンと来ないが、今回も「株やってなくて良かった」と思った。 以前にも日本でバブルがはじけた頃に同じような騒ぎになり、この時も「財テクやってなくて良かった」と思った。 バブル絶頂期には多くの知人が財テクに走っていたりして、「お前、銀行の普通預金にそのまま入れっぱなしなんてアホちゃうか?」と言われるので、「さすがにわしも何かせんといかんのかなー?」などと思いながら重い腰をようやく上げかけた頃になって、ドカンと崩壊が起こった。小金を稼いでいた知人たちは大あわてで株券、マンション、土地等を売り払い結局何年もかけて大損をこいている。 財テクもギャンブルの一種だが、ギャンブルの鉄則として「勝ち逃げ」はしたくてもできない。「これだけ儲かったから株はもう一切やめる」という話はあまり聞いたことがない。儲かればさらに儲けたいのが人間で、結局最後に大損こいてやめざるを得ないパターンが多いんだろうな。 日本のバブルは土地だった。今回のアメリカではサブプライムローン問題に端を発しているらしいが、要するに住宅バブルの崩壊ということらしい。 土地にせよ住宅にせよ、実際の価値以上に高い価格を設定し、それを担保として巨額の金が動くのがバブル。ある日突然、これらが殺到して売りにまわり価格が大暴落するというのがバブル崩壊のパターンだそうだが、古くは1630年代のオランダでのチューリップバブルが有名らしい。 品種改良を重ね珍重されるチューリップに次々と高値がつき、投機対象となってとんでもない金額で取引され、球根を担保にして巨額のお金が動いたらしい。そしてある日突然球根は暴落し、経済に致命的な傷跡を残したと最近読んだ本(小室直樹著「日本のための経済原論」)に書いてあった。 それから370年以上も経って同じようなことを繰り返しやっているのだから、金銭欲の面では人間あまり進歩していないということか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.07 13:43:42
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