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若いときから映画館に行って映画を見るという習慣はあまり無かったんですが、最近「50歳以上夫婦割引」というのがあって、カップルのどちら一方が50歳以上であれば1人千円でOKという制度があって、それを知って以来時々見に行ってます。
いやー、やっぱり大きいスクリーンで見るのはええもんですわ。昔懐かしい水野晴郎やないけど、「映画って本当にいいもんですね」という気持ちにさせられることがあります。 今週見に行ったのは、クリント・イーストウッド監督主演の「グラン・トリノ」。 お金をかけて、大がかりなCGで見るものを圧倒する大スペクタクルものとは正反対の、特に見栄えのする仕掛けなど何もない人間ドラマですが、こういうのを映画の保守本流というんでしょうか。 昔から馴染みのあるクリント・イーストウッドですが、79歳にしてほんま味がありますね。するめのように味がジワジワ出てくるという感じです。 ラストシーンは往年のハリーキャラハンが44マグナムをぶっ放す姿よりもカッコええ。 この映画のテーマってなんやろな?と見終わってから考えると、「贖罪」という言葉が頭に浮かんできます。 映画の中では、主人公の教会や司祭に対する態度は非常に不遜で、信仰などクソ食らえという感じなのですが、人間の原罪、そして贖罪ということについて死期が迫った老人が抜き差しならない状態で対峙するという点においてキリスト教的な思想背景が大きく影響している映画のように感じました。 「血を流すこと無しには罪の赦しはありえない」・・・うろ覚えなのですが、こんな言葉が聖書の中にあったと思います。この映画を見て思い出しました。 まあ、しかしそんなむずかしいこと考えずに、笑いあり涙ありの娯楽作品として楽しめばええんでしょうけどね。 ちなみにエンドロールで流れるテーマ曲の1番はクリント・イーストウッド自身が歌っているようです。これがまためちゃシブいですわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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