地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

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シンギュラリタリアン

2007.12.02
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     最後に残った<再読>10冊

 ひとつひとつについてのコメントはすでに終わっているが、ひと目で確認できるようにリストアップしておく。このエントリーでシンギュラリタリアン・カテゴリは終了することとする。

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第一位 「セカンドライフで作るリンデンスクリプト入門」 2ndライフ


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第二位 「富の未来」 ネット社会と未来


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第三位 
「超シャンバラ」 アガルタ


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第四位 「ブログ 世界を変える個人メディア」 ブログ・ジャーナリズム


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第五位 「天上のシンフォニー」 地球人スピリット


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第六位 「スター・ウォーズ・シリーズ」 シンギュラリティ


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第七位 「究極の錬金術」 ブッタ達の心理学

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第八位 「アトランティスの暗号」 レムリア


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第九位 「1491先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見」 チェロキー


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第十位 「スピノザ エチカ抄」 マルチチュード


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次 点 「2001年宇宙の旅」 シンギュラリタリアン







Last updated  2008.07.22 23:58:46
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「2001年宇宙の旅」

 シンギュラリタリアン・カテゴリ 最後のお気に入り

 よいよ「シンギュラリタリアン」カテゴリも最後に近づいた。もともとレイ・カーツワイルの著書に刺激されてスタートしたはずのこのカテゴリではあったが、このブログのディメンション・チェンジの時期にあたり、今まで読んだり見たりした1000点の再点検の場と化してしまった。まぁ、それはそれ、まずはこのブログとしての集大成を意味していることになるだろう。

 のカテゴリで新しく読んだり見たりしたものはすくなかったのだが、あえて最後に一点を挙げよ、といわれれば、やはりこの一本しかない、という結論になった。現在、その「2001年宇宙の旅」を見ながら書いている。興奮は興奮として、よくよく見たり考えれば、さまざまな問題点も見えてくる。公立図書館依存度の高いこのブログではあるが、こと書籍や、視聴覚資料の活用についての総括ができたという意味では、このカテゴリは多いに役立った。

最後に残った<再読>10冊につづく







Last updated  2009.12.20 01:23:00
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(9)よりつづく




『SF映画100年史』 (10) SFヒーロー列伝
1996年アメリカ 10巻セット VHS マグザム
No.V089★★★★☆

 
「猿の惑星」「地球最期の男 オメガマン」「ソイレイト・グリーン」「バトルランナー」「プレデター」「デモリッションマン」「ジャッジ・ドレッド」「マッドマックス」などが紹介されている。ここまでみてきて、ふー、ようやく終わったという感じ。VHSでみたので、10巻の間に多重に録画されている部分も多く、すこし冗漫な感じがした。SFというもののもっている可能性と限界性もかいまみた気がする。

 のシリーズを見て、一番の収穫は、これでなんとなくSF映画史がわかった感じがすること。特に100年のうちの中盤については、なかなかこのシリーズだけでかなり詳しくなるのではないだろうか。物足りなかったのは、ないものねだりだが、やはり一つ一つの映画の紹介が短いこと。それは、これから一本一本との出会いの中で補完され更新されていく必要があるだろう。なにはともあれ、この10本シリーズに感謝する。

<完>







Last updated  2007.12.02 20:55:58
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テーマ:映画鑑賞(1107)

(8)よりつづく




『SF映画100年史』 (9)タイム・トラベラーズ
1996年アメリカ 10巻セット VHS マグザム
No.V088★★★★☆

 

 


 

 「タイム・マシン」「タイム・アフター・タイム」「バンデットQ」「スローターハウス5」 などが紹介されている。さすがにSF映画100年史と歌うだけあって、だいぶ古いものがたくさん紹介されている。ほとんど映画の発達史を見ている感じさえする。タイムマシンについては、現在の科学では否定されているが、未来に向かっても可能性はないかもしれない。

 このシリーズでSF映画史を学べたのは大きかったが、最新のものについての記述がすくないので、欲求不満になった。このような題材であったとしても、現在再編集されれば、また別なイメージで生まれ変わるに違いない。そういった意味での時間の旅は面白いとは思う。

 <10>につづく







Last updated  2007.12.02 20:57:09
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2007.12.01

 

 

「知の歴史」
ビジュアル版哲学入門  ブライアン・マギー /中川純男 1999/09 BL出版 単行本 240p
No.913★★★★★

 

 

 
 んぱかぱ~~ん、ついに念願の目標1000冊に達成しました! って一人で盛り上がっているが、実は本が913冊、DVDやCDなどの視聴覚資料が87点、合計でついに1000点に達成したということです。そこで、この本に対するコメントは、また次回にゆずることとして、特別企画。

   1000点達成記念企画
私がなりたい、もう一人の私、発表!

 ということで、さて、そのもう一人とは誰か、どのようにしてその人はできあがったのかを説明いたします。
1)このブログではそれぞれのカテゴリに108のエントリをいれてきました。
2)その中からベスト本をリストアップして抜いてしまいました。
3)残った本のなかから、難しそうだけど<再読>したい本を3冊づつ選んで読み直してみました。
4)3冊の中から、やっぱり面白い本をそれぞれ一冊づつ抜きました。
5)そして各カテゴリには、関心はあるけど<難解>で<断念>しようと思う本がそれぞれに残りました。その中からのベスト10のリストが下記です。

1)Linuxカーネル2.6解読室
2)フラワー・オブ・ライフ(第1巻)
3)パワースポット シャスタ山の歩き方
4)ひとつ上をゆくJavaの教科書
5)セカンドライフで作るリンデンスクリプト入門
6)オサマ・ビン・ラディン発言
7)カモワン・タロット
8)週刊 ハーレーダビッドソン
9)シンギュラリティ・スカイ
10)構造人類学
次)スピノザ エチカ抄

 そして、なりたいけど現実ではなれない、やりたいけど現実にはやれないことどもを集めて、一つにまとめてしまえば、逆転の発想ですが、それは、私がなりたいもうひとりの私ではないのか、という結論です。もし仮想社会バーチャルワールドで、自分から離れた存在としてアバターを作るとすると、次のような存在になるでしょう。

 1986年イスラム社会に生まれ、哲学、人類学、コンピュータ科学を学ぶ。現在はシャスタ山の地下都市の建設のため神聖幾何学プロジェクトに参加。愛車ハーレーでツーリングを楽しみ、カモワン・カウンセリングのボランティア活動もしている。

 ということで、はて、これでまたまた仮想社会に参入するかどうかはともかくてとして、一つの人物像を作り上げるプラットフォームはできたぞ。

 

セカンドライフ2.JPG

ただいま、セカンドライフ内の禅寺の石庭で瞑想中






Last updated  2008.01.12 21:28:10
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「Googleの次 セカンドライフの先」 次世代ネットビジネスのゆくえ 2007/11 山崎秀夫 /浅枝大志 アスキー 新書 172p
No.911★★★☆☆

 けに入っていれば、あとは何でもOKというくらいに、あまり内容がある本だとは思えない。薄いなぁ・・・という印象は、この「Googleの次 セカンドライフの先」というタイトルに釣られて読んでいるだけに、期待はずれだった、というところに起因しているのかもしれない。あまり期待しないで、たまたま読んだ雑誌の対談、程度に対応すれば、それなりにいい事書いてあるのかも知れない。

 二人はそれぞれに、このところITばなしでいくつかの本を出している。浅枝の「ウェブ仮想社会『セカンドライフ』」「早期参入企業から学ぶセカンドライフビジネスの始め方」、山崎の「Google vsセカンドライフ 」「ミクシィ[mixi]で何ができるのか?」などなど、このブログでもひとつひとつ読んできたが、「早川和男流『五カ条』」あたりに照らして見た場合、今回のこの本はどうであろうか。「研究は主体的か、精神の自由は保たれているか」「流行を追うな。流行に染まるな。」などのあたりのアドバイスにもとることはないであろうか。こちらも、「他人の悪口(批判と悪口は違う)ばかり言」うことは避けたいが、この一冊に限って言えば、期待はずれだった。

 「2点目が、大量の一般ユーザーによるボランティアの登場です。私はこれを、『電脳共産主義』と呼んでいます。電子のアミの共産主義ということです。」(山崎)p14

 私はこんな話には全然感動しないなぁ。ボランティアが出てきたら、それは共産主義ですか・・・・? いまだにマルキストを自認するネグリに聞いたって、「共産主義にはいいものなど何もない」と断じるOSHOに聞いたって、こんな捉え方はしえいないだろう。「大量の一般ユーザーによるボランティアの登場」=「電脳共産主義」などと軽々しく扱われるのは、非常に腹立だしく感じるなぁ。この場合、山崎自身は、どの地点に立って物事を語っているのだろう。ボランティアを自主的に申し出る立場からなのだろうか。共産主義を推進する立場からのアジテーションなのだろうか。いや違うだろう、単に自らは身を安全地帯に引いて、単に観察に興じている、下衆な評論家の立場でしかないように感じる。

 :社会心理学もそうですけれども、米国では文化人類学の人にセカンドライフ上でのマーケティングを依頼しているとも聞きます。

 山崎:文化人類学も面白いですよ。私も随分利用しています。特に、バンド(共通の目的を持つ小さな集団)とか群れという発想が面白いですね。
 セカンドライフの最大の弱点は、群れができにくいということです。
p116

 たしかに仮想空間バーチャルリアリティの中に、文化人類学が影響を与えていったら、ますます生命が吹き込まれるなぁ、という予感がするが、「次世代ネットビジネス」として文化人類学が語られると、背筋がぞっと寒くなる。

 :一方で、仏教の発想で考えると、また別の視点が見えてきます。大乗仏教では、ある仏の納める現実世界・娑婆世界に対して、別の仏が収める浄土が設定されています。リンデン・リサーチは仮想社会の中の浄土を作ろうとしたのですが、実際にはリンデン・ドルによって娑婆世界と浄土をつなげてしまいました。
 つなげた結果としては、娑婆世界を治める仏の支配下におかれてしまいます。つまり、現実席アの勢力が仮想空間に進出していきます。
p120

 なんだか、この辺においても、山崎の論理はとんでもないことになっているなぁ。「仏教の発想」ということだけど、その根拠を示してほしい。そして、その仏教に対して山崎は常々どのようなふるまいで対応しているのか、その辺を伺ってからじゃぁないと、山崎のセカンドライフ論議はとても聞くに堪えない、ということになる。

 「Google vs セカンドライフ」において山崎は、「極楽浄土派」(Immersionist)と「娑婆世界派」(Augmentationisit)に分類されています、と言っている。この日本語の対比は面白いなぁ、と私も使い始めたところだったけど、ImmrasionとAugumentationの対比の中に、山崎流の仏教観なんてあるだろうか。単に物事をおもしろおかしくするために、勝手にイメージを借りてきた、山崎流の曲学阿世の術に過ぎないのではないだろうか。

 なんだか山崎の発言だけ目についてしまったが、この本においては浅枝は聞き手に回っている感じがする。







Last updated  2007.12.01 19:42:25
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「権力に迎合する学者たち」  「反骨的学問」のススメ 
早川和男 2007/09 三五館 単行本 189p
No.910★★★★★

 いことがいっぱい書いてあるこの本の著者は、9条の会の会員であるし、小田実を高く評価している人でもあった。p1には次のことが書いてある。

 1)研究テーマは本質的であるか。
 2)時代の課題に応えているか。
 3)研究は主体的であるか。
 4)研究の方法は科学的・論理的であるか。
 5)時代をリードする先頭に立っているか。
 6)研究体制(態勢)は十分か。

 あえてこのブログの検証に使ってみよう。

 1)研究テーマは本質的であるか。
 オープンソースプロジェクトとしてのOSHOmmp/gnu/agarta0.0.2の研究テーマは本質的であろうか? その中に「21世紀の指導原理」が含まれ、「現代社会とスピリチュアルティ」に関わる領域を開発できるとすれば、本質的なものにならざるを得ないと自負する。

 2)時代の課題に応えているか。
 時代の課題を掘り起こすことこそ、そのテーマなのであり、もし時代の課題に応えるテーマと連結できなかったとしたら、それは最初から失敗しているといえる。

 3)研究は主体的であるか。
 個人メディアからオープンソースプロジェクトを目指すのは、至難の業だが、個人であることは当然、主体的であることをあらわしており、主体的な他の個たちと連携しないことにはオープンソースプロジェクトそのものが成立しない。

 4)研究の方法は科学的・論理的であるか。
 公共図書館にある一般的書籍からスタートしている限り、検証・追認可能な方法をとってはいるが、必ずしも方法論としては明確になっていない。また、科学的であり論理的であることと共に、芸術性に富み、直感的であることも考慮されるべきだ。

 5)時代をリードする先頭に立っているか。
 方法論が確立していない現在、結果として先頭に立っているかは確認しようがないが、アンテナを時代の先端に向けようとしているのは間違いない。もっと最先端に感性を向けようとすれば、あらたな方法が探求される必要がある。

 6)研究体制(態勢)は十分か。
 時間的、空間的、経済的、能力的現状をかんがみ、できることしかやっていないので、十分といえば十分である。しかし、そのプロジェクトの大きな可能性を考えれば、今後更なる何事かがあってしかるべきである。

 似たような内容だが、著者自身の心がけが書いてあるので抜書きしておく。

 早川和男流「五カ条」
1)研究テーマは本質的か
 ・何のため、だれのための研究か。どんな意義があるか。矛盾の核心をおさえているか。
 ・人権、福祉、平和、地球環境維持などの普遍的価値を内包しているか。
2)研究は主体的か、精神の自由は保たれているか
 ・権力・権力追随、集団主義、パリサイ主義、事大主義、研究部品労働者化、教官による囲い込みなどに陥っていないか。「大先生」からは離れよ。
 ・流行を追うな。流行に染まるな。既存の成果を真似せず、自分で考える。
3)学問全分野の中で自分の研究を位置づける
 ・境界領域で仮説をたて、体系的に構想し、固有の論理の創造を目指す。
 ・現実・現地から学ぶことは「想像力・創造力」の原点である。
4)情報に振り回されず、かつ専門馬鹿にならない
 ・情報取得は自己の課題に必要な最小限に止める。
 ・発表テーマが細分化された学会、行政・業界主導の学会、権威主義・封建性の強い学会などには深入りするな。問題意識が抑圧されて、全体が見えなくなる。
5)「感動力」を養う
 ・音楽、歌劇、落語、絵画、彫刻、社寺、仏像、美しい風景、読書、何でもよい、自分が感動できるものとの接触を心がける。
 ・暇があれば(借金をしてでも)国内外旅行をする。
(番外)
 ・他人の悪口(批判と悪口は違う)ばかり言っている人は敬遠せよ。
 p146

 前段と矛盾する部分も見え隠れするが、まずは転記しておいて、いつか自己検証の鏡として使わせてもらおう。







Last updated  2007.12.01 13:43:21
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「IQってホントは何なんだ?」 知能をめぐる神話と真実 
村上宣寛 2007/08 日経BP社 /日経BP出版センター 単行本 230p
No.909★★★★☆

 学生高学年の時に、若い女性教師に呼ばれて、「あなたは頭がいいのだから、もっと勉強すれば成績があがります」と言われたことがある。どうやら、クラスで知能指数が一番高かったらしい。しかし、勉強があまり好きではなかった私は、この指数とやらをすこし訝っている。というのも、誕生日がクラスで一番遅かったので、多分であるが、指数をカウントする時に、他の人たちより有利な条件にあったのではないかと思うからである。

 高校3年の時に受験に向けての知能指数検査があって、その結果がそれぞれに返された。となりの席の応援団長とお互いの結果を見せ合ったのだが、彼はちょうどIQ100だった。本人の知能/平均知能*100、という計算だとすれば、彼は私達年代の平均値ということになろうが、正直言って、平均よりはトロいと思う。ちなみに私はIQ143だった。「倫理・社会」の教科書にはIQ140以上は「天才」と書いてあったので、「オレは天才だ」とネタにして、多いにエバったりしたが、もちろんそれは笑いのネタであって、そう感じたことはない。

 囲を見ればもっともっと賢い連中が山ほどいた。かれらがIQ200や300であるはずはない。ほとんどこのIQとやらは、トンデモ科学にひとつであるに違いないのだ。いや、本当のことを言うと、知能検査どころか、学力検査だって、私は信用していない。だから、この本を読んでなるほどな、と思った。

 科学が数量的に計測可能であり、なおかつ他者による追認可能なものでなければならないとすれば、IQというものをトンデモ科学のひとつに押し込めてやることはできないが、絶対化することは極力さけなければならない。心理学や脳科学への飽くなき挑戦のひとつとして見て、その進化過程を正確に見ておく必要がある。その意味ではこの本は貴重な必読書である。







Last updated  2007.12.01 11:21:49
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2007.11.29

(7)よりつづく





『SF映画100年史』 (8)未来社会
1996年アメリカ 10巻セット VHS マグザム
No.V085★★★★☆

 

 来社会とSFは切っても切れない関係にある。科学は未来を開くものという期待があるし、人間は社会的な存在であってみれば、いかにフィクションとは言え、誰もがSFに明るい未来社会を見ようとする。このビディオのシリーズは「SF映画100年史」とは銘打ってはいるものの、どうしても過去の歴史的な資料に依拠するところがあり、21世紀も7年が経過しようとする段階でこのシリーズを見ると、ほとんど未来は見ることができない。

 仮に映画に未来を見ようとしても、決して明るいばかりの未来ではなく、戦い、貧困、愚鈍、間違い、失敗、破壊、限界、などなどがあらゆる角度から描かれている。それは未来がもっている本質ではなく、人間がもっている本質だ。過去の歴史であれ、未来社会であれ、そこに生きる人間の本質が変わらない限り、未来社会が明るく幸せ一辺倒なものになるわけはないのだ。

 「メトロポリス」「時計じかけのオレンジ」「2300年未来の旅」「ブレードランナー」「ソイレント・グリーン」「バトルランナー」「地球の危機」「地底王国」「X線の眼を持つ男」などが収録されている。これらの映画群の中に、現在の現代人は当然、未来を見つけることはできない。SFはフィクションであればこそ、ありとあらゆるフィクションが考え出されるが、フィクションはことごとく陳腐化してしまった21世紀ではないだろうか。

 フィクションを乗り越えたところで、ファクトが進行しつつある。それが21世紀だろう。人間が競い合ってイメージしあったフィクションはすでに限界に達し、人間をとりまく社会や環境、あるいは世界や宇宙は、フィクションをはるかに超えて、拡大しつつある。SFあやうし。このビデオを見ていてそう思った。

 

(9)につづく







Last updated  2007.12.02 20:41:11
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2007.11.27

(6)よりつづく



『SF映画100年史』 (7) SFヒロイン大集合
1996年アメリカ 10巻セット VHS マグザム
No.V083★★★★☆

 

 「エイリアン」「バーバレラ」「花嫁はエイリアン」「ビデオドローム」「シーバース」「ラビット」「デモン・シード」などのエロチックなシーンが連射される。ここまでくると、対象となる映画にはかなりの重なりがあるが、女性や性、エロティシズムからSF映画を俯瞰する。 ピンク映画とか恋愛映画とはまた違った趣だ。バーチャル仮想社会でのセックスを連想する。

 解放がすすんでいたはずのアメリカ社会においても、女性が性的な対象のみに特化されていたり、差別的な扱いがされていることが如実に表現されている。20世紀前半だから、しかたないのか。 このシリーズ100年史だけに、前半にも多くのエネルギーを注いでいるからこうなるのだろうが。

 ックスという単語が、この映画では1000回くらいでてくるんではないだろうか。こちらのヒアリング力ゆえに、その単語だけがやたらと耳に飛び込んでくるのか。とにかく全篇、セックスをSF映画に見ようとする、ちょっと変わった嗜好の一巻である。

 21世紀に生きる現代人の感覚からすると相当に古色蒼然としたセックス観ではあるが、もともと人間のこころのあり方にはそれほどの違いはないはず。最後に映画を面白くするのは、ナレータがいうところの人間という要素である、ということを強調する結果となっている。

<8>につづく







Last updated  2007.11.29 22:34:26
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