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2016年06月15日
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テーマ:ニュース(99440)
カテゴリ:文化
 ブロードキャスターのピーター・バラカン氏は、高市大臣の「停波」発言や「表現の自由」問題について、5月29日の「しんぶん赤旗」のインタビューに応えて次のように述べています;


 高市早苗総務相の放送局に対する「電波停止(停波)」発言に多くの批判の声が上がりました。テレビ、ラジオで活躍するブロードキャスターのピーター・バラカンさんに発言をどうみるか、表現の自由への思いなどを聞きました。
<小川濃記者>


-テレビ局が一番組でも政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、停波することができると国会で述べた高市総務相の発言を、どうみますか?


 放送局が「中立・公正」な放送をすることは、当然の考え方です。複数の意見がある事柄について一方の意見だけを紹介しないということです。仮に、ある政党の立場しか伝えなかったら問題です。でも個別の番組で、司会者が、ある政治哲学を持っていて、それにのっとって自分の意見を言うことは、何も問題ない。別の番紀で違う意見を放送すればいいです。

 アメリカでは、とんでもなく偏っている番組があります。でも、反対意見のゲストを招いてガンガン議論をします。千差万別ですけれど偏った番組は、そんなに視聴率は上がらないと思います。それは、その番組と同じ意見の人しか見ないからです。

 日本のテレビ局は圧倒的に自民党の立場を伝えているテレビ局が多いので、みんな公平性に欠けているじゃないですか。僕はそう感じます。


-自身のラジオ番組「Barakan Beat(バラカンビート)」で、安保法制(戦争法)に反対して行動する若者たちをアメリカの公民権運動家のメイヴィス・ステイブルズの「We Shall not be moved(私たちは動じない)」という曲をかけて励ましました。


 支持を表明することはなんでもないことですよ。日本の若い人は政治に無関心だといわれていましたが、普通の人がわかるような言葉で平和主義を訴えている。大変、評価に値すると患います。


-安保法制に反対する理由は?


 非常に単純な理由なんですけど、僕は平和主義者なので、安保法制に最初から反対なんです。

 日本の憲法は、アメリカに押し付けられたという人もいますが、おそらく日本国民の過半数はそうは思っていない。最初のきっかけは何であれ、暴力に訴えてはならないというルールをつくることは世界に誇ってもいい素晴らしいものだと思います。暴力に対して、暴力で返すっていうことは世界のどこを見ても、いい結果をもたらしていない。むしろ泥沼の結果しかもたらさないと見ています。

◆爆弾じゃ平和はつくれない

-テロの脅威が世界をおおっています。


 アメリカの社会運動家でミュージシャン、マイケル・フランティの「Bomb The World」は、歌詞に「爆弾を落として世界を粉々にすることはできても、平和をもたらすことはできない」とあります。これは、pieces(粉々)とpeace(平和)を対比しています。

 暴力で平和をもたらすことはできない。第1次世界大戦から中東がイギリスやフランスによってぐちゃぐちゃにされましたね。

 その中東に平和を戻すのにどうすればいいか、非常に複雑で深刻なので、100年かかるかもしれません。長期的なビジョンで、国連全体でコンセンサスを得て、やっていくしかないと思います。理想主義的な話と言われるかもしれないけど、そうでもしないとテロや戦争は終わら偏い。


<ピーター・バラカン>

1951年、ロンドン生まれ。「ジャパノロジー・プラス」(NHKワールド・BS1)などテレビ・ラジオに多数出演。新著に『ロックの英詞を読む-世界を変える歌』


2016年5月29日 「しんぶん赤旗」日曜版 31ページ「放送の『中立・公正』を考える」から引用

 ピーター・バラカン氏の目には、日本のテレビは最初から公平性に欠けており、どの局も、娯楽番組は別として自民党を支持する前提の放送ばかりしているように見えているらしい。これは中々客観的な見方だと思います。そういう放送ばかりのところに、岸井成格氏や国谷裕子氏のような国民の思いを素直に表現するキャスターが出てくれば、これは政府自民党の目には極端に偏向した人物と見えるのは無理もありません。しかし、現実には岸井氏や国谷氏が目立つというのは、世の中全体が偏っていることを示すのであって、首相や閣僚は自らの政策に異論を唱えることが「偏向」ということになるのですから、そういう立場の人物に、番組が偏向しているか中立・公正であるかを判断できるものではありません。したがって、高市大臣がいうように政府が番組の「中立・公正」を判断して場合によっては「停波」もあり得るという発言は間違いであり、撤回されるべきものです。








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最終更新日  2016年06月15日 14時58分14秒


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