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2017年03月21日
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テーマ:ニュース(99462)
カテゴリ:ニュース
梁英聖著「日本型ヘイトスピーチとは何か」(影書房刊)について、高千穂大学教授の玉野井郁夫氏は、2月26日の東京新聞に次のような書評を書いている;


 なぜ日本では、他の先進諸国に比べてヘイトスピーチと差別排外主義が横行し、極右に対する罰則や規制もないのか。本書はこれらの疑問に答えるべく、現在日本で進行しつつある差別煽動(さべつせんどう)の原因を突きとめ、今後の進むべき方向を提示する意欲作である。

 NGO「反レイシズム情報センター(ARIC)」の代表を務める著者によれば、かつては欧米もいまの日本と同じく差別主義の基準があいまいだったという。だが、反差別運動の高まりを背景に政府が反レイシズム政策を策定し、その後も持続的にアップデートし続けている。近年、日本でも差別排外主義の悪化に歯止めをかけるべく市民らが立ちあがった。それに応えて昨年やっと超党派の議員立法でヘイトスピーチ対策法が制定されたばかりだ。



 これまで日本で野放しにされてきた要因を、著者は以下の3点に求める。それは

 日本社会として反レイシズムを訴える規範の欠如、
 石原慎太郎氏のような政治家や政党による「上からの差別煽動」、
 そして
 近年の歴史修正主義など歴史否定による煽動である。

 では具体的にどうすればよいのか。まずなすべきは、反レイシズムの物さしとなる規範を作っていくことだ。差別主義の定義と典型的な事例を示し、「社会が許してはならない悪」だと明示しつつ、過去の歴史を学び歴史修正主義と決別する必要がある。差別煽動発言によって集票を目論(もくろ)む政治家も厳しく批判しなければならない。

 なぜ、日本社会の構成員であるわれわれが進んで止めねばならないのか。いまレイシズムを是正し抑制できなければ、近い将来、差別煽動は流血をともなう最悪の事態を招くからだ。差別主義の横行は、マイノリティの生命と人権を脅かすに止まらない。相模原事件のように差別に基づく大量虐殺を許すこととなり、日本の社会と民主主義を根幹から破壊してしまうからだ。だからわれわれは、いますぐにでもレイシズムを止めねばならないのである。
(評者 玉野井郁夫=高千穂大教授)


梁英聖著「日本型ヘイトスピーチとは何か」(影書房・3240円)
リャン・ヨンソン 1982年生まれ。在日コリアン。現在、一橋大学大学院修士課程。


2017年2月26日 東京新聞朝刊 9ページ「許せない悪の基準を提示」から引用

 私たちの日本人社会は、この記事が指摘するように反レイシズムの規範を持たずに、これまでやってきましたが、近年、遅まきながらヘイトスピーチ対処法も制定され、大阪市では条例も制定されてましたので、これからは警察は自信をもってヘイトデモを取り締まるべきと思います。また、石原慎太郎のような差別を扇動するような政治家は、もっと強く批判するべきだったと思います。若手の研究者が、このような本を出版するというのは、将来頼もしいと思います。





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最終更新日  2017年03月21日 16時09分28秒


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