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2017年06月21日
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テーマ:ニュース(99462)
カテゴリ:ニュース
東京工業大学教授の弓山達也氏は、最近の東京新聞を読んだ感想について、11日の同紙コラムに次のように書いている;


 この欄を担当して、本紙を一年間読んできた。これまで取材を受けたり、寄稿したりしたことはあったが、毎日、読んでみると本紙の特徴というか、魅力に気づかされた。当初、紙名の通り、東京中心の報道かと思ったが、沖縄や被災地のことに紙面がかなり割かれ、かつ研究者としても学ぶところが多かった。また生活者の視点も頼もしく思う。東京都北区・豊島区で40年以上過ごした筆者は、今、本紙をとても身近に感じている。

 市民の草の根国際交流も本紙が力を入れて報道しているところだろう。5月15日夕刊に「父さん会いたい」と、日本人男性とフィリピン人女性との間に生まれ、理由があって父親と離れてフィリピンで暮らす子どもたちのことが報じられている。数万人いるという、こうした子どもたちを支援する国内の市民団体が子どもたちの演劇を通じて心の葛藤を伝える。6月5日夕刊には続報があり、来日した子どもの一人が日本人父親と再会することができたという。

 むき出しの排外主義や素朴な自国中心主義が横行する中、かかる草の根の国際交流・支援活動に敬意を表したい。ただ報道としては、なぜ子どもたちが父親に会いたいのか、日本とフィリピンの家族観や価値観の違いにまでさかのぼらないと、単に養育費を取りに来たと誤解されるかもしれない。筆者はマニラ郊外の支援団体施設でお母さん方のお話をうかがったことがあるが、大変な苦労をしたにもかかわらず、日本人パートナーへの批判が驚くほど少なく、経済的な問題とともに、家族の精神的な絆を大切にしたいという気持ちが印象的であった。

 発展途上国の生産物などを買いたたかずに取引するフェアトレードで南アジアの貧困問題解決に向けて活動するNGOを取り上げた「途上国との共生目指し 適正価格で自立支援」(5月14日)、
スーダンで医療活動に取り組む医師を紹介する「継続支援 必要性語る」(5月29日)、
16世紀の豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に連行された「朝鮮被虜人 苦難と足跡たどる」(5月30日)企画展を行うNPO、
アフガ二スタンで現地団体と用水路建設を行うNGOの目指す「人道支援こそテロ根絶」(6月8日)。

いずれも政府や企業が行う支援に比べればささやかかもしれない。しかし貧困・紛争などの解決や相互理解に市民が一歩一歩近づくことができる筋道を示している。

 巨大化・複雑化した社会を前に、現実を知れば知るほど、私たちは自らの無力さを思い知ることとなる。しかし同じ市民が市民ならではの活動で社会に働きかけている。本紙のこうした記事こそが私たちに勇気を与えてくれると感謝し、一年間の執筆を終えたい。
(東工大教授)


2017年6月11日 東京新聞朝刊 11版S 5ページ「新聞を読んで-草の根国際交流に敬意」から引用

 弓山氏が言うように、草の根の国際交流は大切にしていきたいものです。クラウゼビッツの説によれば、戦争が起きる要因の一つに「相手国に対する敵意」が挙げられているくらいですから、草の根の交流を広く推し進めていけば、政府や一部のご用新聞が相手国敵視をいくら煽っても、私たちは日頃交流している人々を思い浮かべて「いや、彼らがそんなハズはない」と冷静に立ち止まって考え直すことができると思います。





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最終更新日  2017年06月21日 20時12分39秒


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