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2018年09月22日
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テーマ:ニュース(99442)
カテゴリ:ニュース
昨日の蘭に引用した月刊誌「創」10月号の安倍首相と暴力団の関係を論じた記事の続きは、刑期を終えて出所した「火炎瓶犯人」が二人のジャーナリストにどのように接近したか、次のように述べている;


◆選挙妨害で悪質な怪文書が出回った

山岡 この怪文書の内容は、この種のものとしても相当悪質なんですが、ただややこしいのは、小山氏自身は、『アサヒ芸能』のコピーを配ったことは認めているんですが、悪質な怪文書の方は自分がやったとは認めていないのです。ただ、佐伯秘書がやってきて話を聞いた時に、『アサヒ芸能』の記事のほかにそういう内容も聞いたことは認めています。自分は金目当てでなく、その話を聞いて信じたので選挙妨害に協力したと言っているんです。
 だから後になって小山氏らは選挙妨害に協力したのだから見返りを寄越せといって安倍氏の秘書に談判するのだけれど、実際にどこまで具体的に依頼がなされたのかはあいまいなんですね。もしかすると小山氏側か忖度して、自分の判断で怪文書までまいたのかもしれません。

寺澤 小山氏にインタビューした時にわかったのですが、朝鮮人に対してヘイト感情を抱いている人なんですね。取材したホテルで一緒にランチを食ぺたんですが、店の人にニンニクが入ってないか聞いているんです。なので、「ニンニク嫌いなんですか」と聞いたら、「朝鮮人嫌いだから」と言っていました。

山岡 我々が念書と呼んでいる、やりとりを裏付ける文書は3通あるのですが、最初は口約束で、文書は後になって小山氏側か要求して書かれたようなんです。しかも、秘書から小山氏らに300万円渡されたことは明らかになっているんですが、その文書に書かれているのは、公共工事をやらせろとか、もっと大きな見返りなんですね。

寺澤 300万円とかいう金額でなく、もっと大きな話なんです。

山岡 そこが反社会勢力のゆえんで、一度恥部を握ってしまえば300万円で終わるわけがないんですよ。そもそも双方、癒着ともいえる関係で、300万円渡した佐伯氏は、小山氏の事務所に入り浸っていた、と小山氏自身が言っていましたから。
 たぶん最初は阿吽の呼吸でやっていたんでしょうが、小山氏側かその後、文書を書かせたり、安倍氏本人にも会わせろと要求したんだと思います。

寺澤 森友加計問題との違いは、証拠になるようなものを残さずに相手側が忖度してやったという話に持っていくにしても、まずいことに安倍氏本人が小山氏とその件で直接会っているんですね。だから森友加計のように周囲が勝手にやったものだという抗弁がなかなか難しい。

◆秘書のサインもある3通の秘密文書

山岡 2人で会った時に安倍氏が脅されてやめてほしいと言ったというのでないんです。謀議とみなされても仕方ないような状況なんです。
 3つの文書というのは、1通目が1999年の市長選から約2ヵ月後の6月17日付の「確認書」です。選挙妨害を「古賀潰し」と表現し、それについて安倍氏に会わせてほしいという小山氏の要求が書かれたものです。
 小山氏の話によると、安倍事務所の佐伯秘書が恵友開発という小山氏の事務所に来て、選挙妨害を依頼された。そこで小山氏は、地元筆頭秘書だった竹田氏に電話し、真意を聞いたところ、「秘書全員と安倍代議士も了解しています」と言われたというんです。そこで後に「確認書」を交わしたんですが、竹田氏が署名捺印しているんですね。

寺澤 竹田氏とは山口県警捜査一課次長を最後に安倍事務所へ天下った元警視なんです。だから安倍事務所は県警に顔がきく。怪文書をまかれた古賀氏が警察に被害届を出しても山口県警は動かないわけです。

山岡 2通目は6月22日付で、「願書」と書かれています。やはり竹田氏が署名しているんですが、7月3日午前10時から、安倍議員と1対1の面談を設定したから安倍事務所に来て下さいと書いてある。

寺澤 3通目は7月13日付の「確認書」ですが、小山氏が安倍氏と2時間ぐらい話をしたことを踏まえて、大手スーパーのジャスコ誘致に絡む都市計画道路の変更について、非常に難しいけれど、地権者の意向を恵友開発がまとめてくれれば、行政側への要請に最大限努力すると安倍事務所側か答えているんです。
 2014年8月に山岡さんと2人で下関へ取材に行き、竹田氏の自宅で2回インタビューしたのですが、安倍氏を小山氏に会わせたことも認めたし、なおも小山氏がいろいろ言ってくるので、持ってきた文書にサインしたということも認めました。ただ、小山氏とは面識がなかったとか、今思うと嘘もついていましたね。

――お二人は、今年になって、出所した小山氏から電話がかかってきてインタビューしたというわけですが、そもそも小山氏はどういう思惑なんでしょうか。

寺澤 ほしいのはお金と名誉なんでしょうね。僕は2009年公開の『ポチの告白』という警察組織の腐敗を描いた映画の原案協力をしており、それに関する本も出版しています。その本を刑務所の小山氏へ手紙と一緒に送っておいたんですが、小山氏は、最初に電話をかけてきた時に、自分のドキュメンタリー映画を作りたいという希望も言っていました。そこでそのための素材としてというのでインタビューしながらビデオカメラを回したんです。小山氏は、自分の本や映画を作れば絶対売れるから、と言っていました。

山岡 小山氏には5月13日と6月7日の2回インタビューしてどちらもカメラを回しています。1回目は2人でインタビューし、2回目は僕が別の人間と小山氏に会いに行っています。

◆取材した日に4000万円を要求

寺澤 最初にホテルで会った時に、文書を用意していて、自分の本と映画を作れば必ず売れるから、4000万円を用意してほしいと要求してきたんです。孫にマンションを買ってやりたいからと言っていました。
 それを聞いた時に僕も驚いて、4000万円はありえないだろうと思ったのですが、山岡さんはいろいろ説得して、本を出して印税を払うにしても4000万円はありえない、謝礼を出すにしてもせいぜい100万円が限度だという話をしたんです。

山岡 そしたら小山氏も理解したようで、一気に100万円でいいという話になったんです。100万円くらいなら取材謝礼として払うことも可能だと思い、私はそのくらい渡すつもりではいたんです。その過程で、この話を週刊誌などに持ち込んで、例えば『週刊新潮』でやろうとなったのですが、小山氏が編集部にやめてくれと電話をして、なくなってしまった。小山氏も私の話に同意したり、反対したりしていたのですが、結局、その後、やりとりは途絶えてしまいました。

寺澤 結局、僕は電子書籍で、山岡さんはニュースサイトで記事にしたんです。山本太郎議員の国会質問にも協力しました。ちょうどカジノ法案の審議が内閣委員会でなされた時で、山本議員が、カジノ法案と反社会的勢力の問題にからめて安倍首相にこの件を問いただしたんです。
 その時のやりとりは動画が国会チャンネルで見られますが、安倍首相も質問者を小ばかにしたようないつもの対応でなく、困ったような顔をして答弁していました。ただ答弁では、自分はあくまでも被害者だと強調していましたね。
 でも、かつて共同通信が封印したこのスキャンダルも、国会で正式に取り上げられたのだから、記事にするのは可能なはずなのに、どこも報道しなかった。今のメディアはそんなこともできなくなっているのかと驚きましたね。

山岡 いくら安倍政権の力が強いというても、それさえも報道できないのかと思いましたね。
 ただ小山氏に2回インタビューして、その後、地元の人から情報を得たのですが、小山氏が出所したことは安倍首相も聞いているようで、以前火炎瓶を投げられているので公安が小山氏をマークしているようです。
 小山氏はさすがに今回は安倍首相には接触していないようですが、事件当時の安倍サイドの弁護士などには会っているようです。
 小山氏がそのへん何を考えているのかわからない面はあるのですが、さきほどの安倍首相の元秘書から300万円渡されたという話も、恐喝になる恐れがあるので、小山氏本人は受け取っていないんですね。間に安倍首相の後援者が入って、絵画の購入代金ということになっている。
 火炎瓶事件の前に、小山氏は一度その恐喝で逮捕されながら起訴されなかったんですが、安倍サイドとしては山口県警を使って何とかして口封じを狙ったと思われるんですね。でも安倍首相と直接会った翌月に逮捕されたこともあって、小山氏は激怒したんです。そこで火炎瓶事件を起こすわけですが、その前にも当選した江島市長の車のフロントガラスが割られたり、いろいろな動きがなされているんです。不審な出来事があった。
 それからこれも小山氏に聞いたのですが、もともと1999年の市長選では、江島氏と古賀氏のほかに亀田氏という元市長が立候補していて三つ巴だったのですね。それで実は小山氏は亀田氏を応援していて、亀田氏を当選させるためだとして古賀氏の選挙妨害に関わったようなのですが、実際に当選したのは江島氏で、小山氏はそのことについても偏されたと怒っていました。

◆なぜ逮捕したのが福岡県警だったのか

寺澤 安倍首相の地元では、反安倍と言われる『長周新聞』が、山本太郎議員の国会質問を受けて記事を書いています。20年前の事件が再び取り上げられたとして、選挙妨害を仕掛けたのは誰なのかという山本議員の質問内容を紹介しています。
 ただ今や山口県の地元では安倍首相の影響力は圧倒的で、この『長周新聞』の記事も「今さら古い話を持ち出さなくても」とも読める書き方でした。

山岡 この事件が複雑なのは、小山氏は一度恐喝容疑で山口県警に逮捕されながら起訴されず、自分は安倍氏と関りがあるので起訴はできないんだと言っていたらしいんです。そして、その後火炎瓶事件で逮捕したのは福岡県警なんですね。
 つまり小山氏と一緒に動いていたのが工藤会の人問なんですが、その工藤会を壊滅させるという名目で動いていた福岡県警が、小山氏と工藤会の人間を逮捕しているんです。山口県警は安倍氏と関係が深いんですが、そういう経緯で小山氏らは逮捕されたのです。

寺澤 山口県は安倍首相の影響力が強いのは確かですが、山本議員の国会質問にしても在京のメディアも記事にしないというのはおかしいですよね。

山岡 私もこの話は、『フラッシュ』『サンデー毎日』『週刊朝日』などに持ち込んだのですが、いずれも動かなかった。

寺澤 NHK記者にも話をしましたが、安倍政権を批判するにはそれなりの体制を作らないといけないとか言っていてそのままでした。

山岡 『週刊現代』や『週刊ポスト』にも話していますが、記事になっていない。

寺澤 さきほどの『長周新聞』によると、小山氏は講談社から本を出すとか吹聴していたらしい。だから我々と接触しながら向こうもいろいろ思惑はあるんでしょうね。

山岡 たぶん小山氏は、新聞・テレビのような大手メディアでない我々と接触して一部で記事になったのを使って安倍首相なりに揺さぶりをかけるとか、思惑があるのかもしれない。でも彼がどういう思惑を持っていようと、事実を報道するのが我々の使命ですからね。

――安倍一強が続いているためメディアが萎縮しているという事情はあるでしょうが、そもそも週刊誌は事件モノをやらなくなってしまったでしょう。今回、報道が広がらないのは、そういう事情もあるかもしれない。

山岡 でも週刊誌が事件をやらなくて何をやるんですか。

――山岡さんは、かつて自宅を放火されたりしたけれど、今回も突然、新宿で階段から落ちてケガをしたんですね。

山岡 今も傷が痛いんですが、これも新宿署に行って防犯カメラを確認してもらおうと思っています(注=防犯カメラはなかった場所だったことが後日判明)。

寺澤 後ろから押したやつがいたかもしれないし、きちんと調べたほうがいいですよ。
(おわり)


寺澤有●67年生まれ/警察の腐敗を一貫して追及。14年、「国境なき記者団」による「世界のヒーロー100人」に日本人ジャーナリストとして唯一選ばれた。近著は電子書籍『安倍普三秘書が放火未遂犯とかわした疑惑の「確認書」』。

山岡俊介●59年生まれ。かつて武富士から盗聴されながら刑事告発によって武富士王国を崩壊させた経緯は弊社04年刊『銀バエ』に詳しい。ウェブマガジン「アクセスジャーナル」発行。著書に「福島第一原発替入記」など。


月刊「創」 2018年10月号 18ページ「封印されてきた安倍晋三スキャンダル」から後半を引用

 安倍首相の自宅に火炎瓶が投げ込まれた事件は、表向きにはカネほしさの犯行で、「犯人」が法廷で陳述した「500万円で選挙妨害を依頼されて、実行したのに300万円しかもらえなかったから犯行に及んだ」との内容については、裁判所は「だからと言って、犯行を正当化することはできないから、有罪」という判決を出したもので、裁判所としては、当該事件を裁定するにあたって「安倍事務所が暴力団に選挙違反行為の実行を依頼したかどうか」という事実認定は不要だったから言及していないだけのようだ。しかし、社会的には、他人の家に火炎瓶を投げつけた罪の軽重もさることながら、総理大臣になるほどの大物政治家が暴力団との関係を指摘されるという事態は由々しき問題であり、真相を究明する必要があると思います。





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最終更新日  2018年09月22日 01時00分09秒
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