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2021年12月11日
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テーマ:ニュース(99462)
カテゴリ:ニュース
ノーベル文学賞を始め世界の有名な文学賞が相次いでアフリカの作家に贈られたことについて、エッセイストの師岡カリーマ氏は11月27日の東京新聞コラムに、次のように書いている;


 この秋、文学の世界では、アフリカの当たり年という感じだ。ノーベル文学賞は、ザンジバル生まれのアブドゥルラザク・グルナが受賞。英国文学界で最も権威あるブッカー賞には、南アフリカのデイモン・ガルグットによる『約束』が選ばれ、同じ頃にはセネガルのモハメド・ムブガー・サールがフランスのゴンクール賞を受賞した。

 早速、3人の小説を注文して楽しみにしている。どれも優れた作品に違いなく、ヨーロッパの文壇がアフリカ人の声と物語に耳を傾けるのは素晴らしい。

 同時に、受賞理由や作品の紹介を見ると、その多くが黒人差別や移民、宗教原理主義を含め、何らかの形で植民地時代の亡霊と関わっているのがわかる。西洋人がそれらに惹(ひ)かれるのは、自らの歴史を見つめ直し、偏見を正したいといった誠実な意図があると思うが、そこに自らを映す鏡を求めていることには変わりない。『ハーレムの少女ファティマ』の邦訳がある北アフリカ・モロッコの作家F・メルニーシーが存命なら、その辺にも「西洋人のナルシシズム」を指摘しただろうか。

 「アフリカ」の一言で括(くく)られがちな大陸だが、文化も歴史も多様だ。ポスト・コロニアリズムの文脈から離れて、英語や仏語などではないアフリカ独自の言葉で語られる、どこにでもいる普通の人々の物語も、魅力的に違いない。(文筆家)


2021年11月27日 東京新聞朝刊 29ページ 「本音のコラム-アフリカの文学」から引用

 西欧の人々がアフリカの文学に惹かれるのは、自らの歴史を見つめ直し、偏見を正したいという誠実な意図があるからだ、と筆者は書いている。歴史を見つめ直し、偏見を正すというのは大事なことで、「あの戦争は大東亜戦争と呼ぶもので、あの戦争でアジアの多くの植民地が解放された」などというデタラメな言説が飛び交う社会ではどうにもなりません。西欧のマネをして隣国を植民地支配した「過去」から、私たちは目を背けるべきではありません。





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最終更新日  2021年12月11日 01時00分05秒


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