『世界の三大宗教』並木伸一郎
「眠れないほどおもしろい」というサブタイトルは陳腐だけど、とても分かり易くためになったことは請け合いです。中学や高校歴史の教科書の副読本にいいのではないでしょうか。
キリスト教、イスラム教、そして仏教、が劇的な変遷を経て現在に至るということコンパクトに要領よくまとめてあります。
今までに読んだ流布されているそれぞれの解説書もいいけれど、こうして並べられるとよくわかります。
違いがということではなく、宗教の寄ってくるところの道が同じなのだなあというのが一つ。
それから、
私見ですがどうもキリスト教もイスラム教も
同じ神の認識を中心に信じているらしいし、仏教の神も姿がない(
悟りだから)同じ神と言っていい、ということが分かったのが奥が深いなあ。
簡単明瞭に説明されていますが、それぞれの詳しい歴史や名称は忘れても、なんだかすっかり安心して、
神社仏閣をせっそうもなく参る日本人ですよかったわ、と思います。