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ぼたんの花

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2011/05/21
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カテゴリ:アメリカの嘘


http://www.snsi.jp/bbs/page/1/


私がよく読んでいた副島隆彦さんのHP,この掲示板にある会員の方が、
今回の事故の放射線の影響を載せていますが、放射線のことを語るときにこの資料を堂々と載せる、ということが、いかに宗教的な感覚であるかが問われます。


以下転載


微量放射線の健康への好影響を30年前から研究している有名なT.ラッキー博士の最新論文(Dose-Response,2008)を読んだので、かいつまんでまとめます。

本文中には日本人研究者の論文からの引用も多数あります。電力中央研究所(ここから研究者や政治家へ金がばらまかれている)は電力会社の設立なので差し引いても、放射線影響研究所(広島と長崎にある日米共同運営機関)が綿密に収集したデータベースを用いて導き出されたヒバクシャの結果には一瞥する価値があります。

論文中にで近藤という名前がしばしば出てます。
大阪大学近藤宗平教授もラッキー教授と同様の指摘をされています。
http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub081128kondo.html


1.胎児への影響

先天性欠陥、死産、白血病、癌、死亡率、男女割合、幼少期の成長・発達度、遺伝子異常、突然変異から血清タンパク中のDNAを50年にわたり調査した結果
(1)広島・長崎298,868名の子供達からは何の影響も見いだされなかった。
(2)1Sv以下で10-90mSvを浴びた胎児の方が死産・先天性異常・新生児死亡率が低かった。
(3)3Sv以上浴びた胎児に小頭症や知的障害が発生している。

2.癌(白血病)発生率
(1)長崎で310-690mSvの被曝をした人々(2,527名)に白血病での死者は0
(2)長崎で390mSvの被爆者(25,643名)に白血病での死者は0
(3)広島・長崎で260mSv以下の被爆者は白血病死亡率は平均値(1万人に18名)以下
(4)1950-78年でガン死亡率は1.2Sv以下の被爆者は年平均(2.3人/1000人)以下の年2.1人/1000であった。
(5)1950-78年で広島・長崎の250mSv以下の被爆者のガン死亡率は一般平均を1とすると0.9となる。
(6)長崎では3Sv以下の被爆者のガン死亡率は一般平均を上回ることはなかった。
(7)広島・長崎でのガン死亡率は60mSvを被曝したグループ23,000名は一般平均より低く、かつ平均寿命が長い。
(8)広島・長崎でのガン死亡率は20mSvを被曝したグループ7,400名ではさらに著しい低下があった。

3.寿命について
(1)100mSv~1Svの被爆者の子供50,689名の死亡率は一般平均より低い。
(2)同年齢のグループとの比較では癌を除く死亡率では1.8Sv以下の被爆者は65%であった。
(3)広島・長崎で2Sv未満の被爆者20,000人の平均寿命の短縮は認められなかった。
(4)1950-85年の死亡率は700mSv以下の被爆者で相対的な低下が認められた。最小値は140mSvの被爆者。
(5)45歳から75歳の年齢では、5mSvよりも10mSvの被爆者の方が死亡率が1~3割少ない。(より強い放射線の方が長寿であったという意味)

3.水爆とチェルノブイリ
1954年(昭和29年)のビキニ環礁で被曝した第五福竜丸の乗組員23名中、6.7Sv被曝した一人は206日後に死亡した。
しかし他の2~5.75Svの被爆者は(論文作成時1993年までの)40年間癌の発生はない。
第五福竜丸はチェルノブイリの場合と酷似している。つまり2Sv未満の作業員209名は誰も死亡していない。

4.考察
引用した論文によると、急性の低線量放射線は日本の原爆生存者へ生涯にわたり健康に寄与したことを示唆している。広島と長崎の人々が浴びた放射線は、いわば「放射線ワクチン」と言える。

一時的に浴びるにせよ、慢性的に受けるにせよ、動物を使った1991年の実験によれば、たとえば以下のような長期的効果があることが判明した。

 1)大量の電離放射線への影響
 2)傷の治癒が早いこと
 3)ミクロではDNAや細胞の修復力の改善
 4)免疫力の強化
 5)罹病率の低下(特に感染症からの)
 6)健全な子孫
 7)死亡率の低下
 8)平均寿命の伸び
など

原爆による放射線の影響を総括すると、結果的には「電離放射線は生命体には不可欠なもので、我々はその不可欠な物質が不足しているかもしれないという仮説」を裏付けるものである。原爆生存者に関する諸研究により、放射線には有益と有害の境界があることが明らかになった。この結論によりフランスの権威ある委員会も全ての放射線は有害であるという考えは間違っているというという確証を発表した。

以上

※全訳文の入手先は 茂木弘道氏 http://hassin.org/まで


********
転載終わり


湾岸戦争ほかでの劣化ウランの使用、チェルノブイリ以後、日本の原爆での調査を基にしたもので放射線の害を推し量るのは、現代では”科学”の世界ではなく、宗教の世界になっています。今現在、広島・長崎の資料を基に放射線の影響を語るのは、”生きている化石”というより、カルト教の信者ということです。私がウラン、放射線関係でいろいろな方のお話を聴いたり、本を読んで感じることは、科学者には二通りのタイプがいて、一つはバートランド・ラッセル型の科学者、もう一つは宗教的科学者、自分が尊敬できる先生、憧れる先生の一言一句を信じ込み、それが真実の”科学”である、いったん決めたら、少し疑問に感じても一心不乱についていく。特攻隊を組んで突き進む”疑似科学者”。

”原子力村”と原発推進派、放射能危なくない派に属する人をこう呼んでいるそうですが、これは甘い見方です。”ウラン真理教”の狂った信徒、と呼ぶほうが、適当かと思います。
この福島の原子力事故で、起こった現実を認めたく無い、という精神的作用がそうさせるのでしょう。まさに現実逃避です。


今回の事故の危険性を語ると”危険を煽る”と言われますが、”煽る”と感じる人は、今まで原子力発電をそれほど危険なものと認識していなかった人たちだと考えます。まさに”日本は原子力発電が必要だから安全である”小泉元首相の、”自衛隊が行くところが非戦闘地域”という言葉と同類です。


福島事故のことを冷静に見つめている人たちが危険性を指摘しているわけで、危険を煽るな、というのは、”思考停止”を求めていることと同じ。そして山下俊一教授のお話をありがたく聴く人は、もう自分の心の動揺を鎮めてくれる人なら、”どんな人でもかまわない”という、カルトの信者になってしまったことと同じ。


この山下俊一教授は、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーに就任したとか。現在の福島県知事の佐藤さんは、あの原子力マネーどっぷり浸かった偽黄門さまの甥。あれだけテレビに出てきた渡部恒三衆議院議員、事故後は姿を見せない偽黄門が叔父にあたる。そして前の知事の佐藤栄佐久さん、プルサーマル導入に反対、その人を陥れて知事の座を奪い、自分の甥を知事にした、ということは簡単に想像できます。その佐藤雄平知事が選んだアドバイザーが山下俊一。



この山下俊一さんの言葉をよく分析すれば、安心なんて出来ないのに、この落ち着いた話し振りを聞くと、気持ちが安らぐのでしょうか。別の場所で話している姿をみれば、この山下俊一さんの二面性が垣間見えます。この講演を聴いて本当に安心できたり、気持ちが落ち着く人はそうとう神経が疲れている人です。私は、この内容を聴いて、私が考えている以上に危険である、と思った次第です。一言一句、受け取り方が違うのは、やはり福島原発事故前にどれだけ調べていたか、ということだと思います。



山下俊一氏講演(5月3日・二本松市)【前半/講演】
http://www.youtube.com/watch?v=7364GahFWKI&feature=related
山下俊一氏講演(5月3日・二本松市)【後半/質疑】
http://www.youtube.com/watch?v=ZlypvPRl6AY


冷静に聴くと、とても怖いことを言っていますよ。





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Last updated  2011/05/21 05:18:27 PM
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