カテゴリ:時間考察
時間の陥穽203
ナーガールジュナの時間論に疑問を持つ多くの人は、時間の独立論の観点から現代の靴理科学・観測天文学に照らして、過去の時間の究極は、ビッグバンが起こったとされる138億年前で膨張が始まり、其れ以前の過去は無いのではないかと問います。然し乍ら、仮に138億年前にビッグバンによって今ある宇宙が誕生・成長したとすれば、其の瞬間にも何かの前触れがあった筈です。でなければ宇宙は無因から生じたことになります。ビッグバンの其れが仮に1億分の一秒だとしても「時間が独立」していれば、それよりも少し前の直前の瞬間ともいえる時間も存在した筈です。ビッグバンが起こる一億分の一秒前という時間が仮に存在していたのであれば、独立した時間があることになり、それを「無限」に遡及していくことも可能となる理屈です。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年07月07日 06時09分04秒
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