カテゴリ:時間考察
時間の陥穽254
屡々、観測天文学では地球から見て宇宙の果てまでは何億光年といった記述がされることがありますが、此れでは地球が宇宙の中心、中世の宗教的西洋科学の天動説が如き誤謬に陥りかねません。これは宇宙其のものが余りにも広大無辺なので、何れに中心として観測位置を指示しても一向に構わないというのです。地球から観測できる限界が宇宙マイクロ波背景放射までで、その先が果てしなく存在するということなのですから。此の説明では納得できないのは著者だけではないでしょう。宇宙が球型アドバルーンのスーパー膨張であるにしても中心は移動はしません。たとえ、宇宙図でよく見かけるラクビーボールの形体でも内部空間の中心点は一つの筈です。中心点を何れの箇所に定めても中心でいられるのは実のところは宇宙の形体の思い込みに惑わす因があります。近世では宇宙は馬鞍型等々開かれた空間と捉える向きがあったのですが現代は「超紐理論」が時代の先端を走ります。文化系の著者なりの思考は中心を何処に置いても正解なのは膨張する球型アドバルーンの表面、ラクビーボールの形体の膨張表面の一点としか思い付きません。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月01日 06時01分40秒
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