カテゴリ:時間考察
時間の陥穽361
イマヌエル・カントのギリシャ哲学についての三分類の(2)の倫理的哲学を「科学哲学」に持ち込めば、所謂、「科学方法論(methodology of science)」といわれる分野、知を愛し求める者が、科学を構成し展開していくためにとるべき方法を提案することを主なる対象とする思考が「科学哲学」の第二の定義となります。科学といわれるものを広く自然世界への客観的知識と捉えるならば、この分野での哲学系統には、アリストテレス以来の連綿とした歴史があり、特筆すべきものにはJ・S・ミルの「帰納法」、論理実証主義の「仮説演繹(えんえき)法」、ポパーの「反証主義」、クーンやファイヤアーベント(P. K. Feyerabend/1924―1994)等による「反帰納法」等があります。更に、イマヌエル・カントのギリシャ哲学についての三分類の(3)の論理学の哲学は、科学を人類史の流れのなかに置いて見直し、人類の幸福のために、そのあるべき姿を求めようとするものであり、「科学論」といわれるものの多くは、これに関わってきます。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月25日 06時10分04秒
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