カテゴリ:時間考察
時間の陥穽430
物理科学上では古典的であるともいえる量子論、そこに連続性を齎した一般相対性理論は「重力」を前にして共なる矛盾が発生し、互いの矛盾性を克服すべく現代IT時代それも量子コンピュータを目前とした物理科学が、現時点での矛盾の解消に量子論と相対性理論の融合を試みています。其れ等の一つに「ループ量子重力理論」と呼称されるものがあります。この理論によれば物質が原子から成るように、時空は「時空の原子」からできているという極めて新しい発想を持ち込みます。此の理論の特筆すべきは宇宙初期のような超高密度な状況では、重力が引力ではなく斥力に変わってしまうという奇想天外な事実です。空間の原子に蓄えられるエネルギーには上限があるために、上限を超えてエネルギーが詰め込まれようとすると空間の原子はそれに反発して斥力が生まれるとするのです。この反発的斥力が重力ビッグバン特異点のような只々中心の一の点に集中し密度が無限大になるといったビッグバンの中心点における質量無限大なる特異点を解消するのです。即ち、「0点」の解消です。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月12日 06時10分04秒
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