カテゴリ:絶対存在論
神の存否-27
スピノザの「無限」の語彙の意味するところは、物質や精神のみならず人間の象徴を超えたものを意識しているようです。片やの量子宇宙論ですが、量子宇宙論は宇宙誕生直後の宇宙が極々小さかった時代をも扱う宇宙論のことであり、かって古代の印度大陸で発見された「0」より、ユークリッド幾何学で使用された「0」、ニュートン力学における「0」の定義をもってしては、もはや、21世紀の宇宙観測物理学で次々に発見され、発表される現象に立ち行かず、さしものアインシュタインの相対性理論でさえ、矛盾を孕むことになります。とは云え、片や対抗する量子論も相対性理論を超えたかと云えば、完璧性には程遠く新理論を待つことになります。取り分け宇宙の究極の起源や最終段階に来たすと想われる超ブラックホールの世界の物理科学理論の組み立てには連続性を抱え込んだ相対性理論、量子論にも「真説」と証されるものがなく、量子理論の「無限」の概念に、相対性理論を呑み込んだ量子宇宙論の誕生となりました。量子宇宙論の特筆すべきは、過去の思考の無限大や無限小の定義を覆したことにあります。世界には空間的無限小なる「0」は無く、無限大としての「∞」の連続性を否定しています。詰まりは、新たな時間と空間の問題を投げかけます。極小に素粒子はおろか単一因子「空間粒子」なるものを持ち込みます。空間粒子なるものは如何様の世界であれ全てを充たすものであり、無限解像度の有機液晶画面を呼び覚ませます。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月17日 06時48分13秒
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