カテゴリ:絶対存在論
神の存否-101
今や21世紀の物理科学は物質そのものは勿論のこと、宇宙の情報の起承転結までも観測対象に含めんとしているように思えます。言い換えれば「物質宇宙」に対して同等或いは並行的な「精神宇宙」即ち人間精神が感応可能な世界があるようにも憶えます。 それがスピノザの定理一六 神の本性の必然性から無限に多くのものが無限に多くの仕方で(言いかえれば無限の知性によって把握されうるすべてのものが)生じなければならぬ。 証明 この定理は次のことに注意しさえすれば誰にも明白でなければならぬ。それはおよそ物の定義が与えられると、そこから知性は多数の特質をーー実際にその定義(言いかえれば物の本質そのもの)から必然的に生ずるもろもろの特質をーー結論すること、そして物の定義がより多くの実在性を表現するにつれて、言いかえれば定義された物の本質がより多くの実在性を含むにつれて、それだけ多くの特質を結論すること、これである。ところで神の本性は、おのおのが自己の類において無限の本質を表現する絶対無限数の属性を有するから(定義六 神とは、絶対に無限なる実有、言いかえればおのおのが永遠・無限の本質を表現する無限に多くの属性から成っている実体と解する。)により、このゆえに、神の本性の必然性から無限に多くのものが無限に多くの仕方で(言いかえれば無限の知性によって把握されうるすべてのものが)必然的に生じなければならぬ。Q・E・D・=此れが証明されるべきことだった。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年07月08日 06時10分04秒
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