カテゴリ:絶対存在論
神の存否-160
今日の量子力学において、不確定性原理でいう観測は日常語のそれとは意味が異なる用語であり、観測機のようなマクロな古典的物体とミクロな量子物体との間の任意の相互作用を意味します。例えば、実験者が観測機に表示された観測値を実際に見たかどうかといった事とは無関係に定義されるのです。また不確定性とは、物理量を観測した時に得られる観測値の標準偏差を表すとされます。不確定性原理が顕在化する現象の例としては、原子(格子)の零点振動、ヘリウムは常圧下では絶対零度まで冷却しても固化しない、その他としては量子的な「ゆらぎ(例としては遍歴電子系におけるスピン揺らぎ)」などが挙げられています。では「量子的なゆらぎ」は此れが世界の秩序とは異なった作用を持つのかどうかは、スピノザの神の「有」としての必然からは読み取ることは、時代背景からも連携させることは難しいものがあります。不確定性原理は,量子物理学の基本的考え方を象徴的に表したものです.不完全性定理は,数学的命題は真でも偽でもない場合があることを証明したものです. 神の物理的実在を否定する原理は,エネルギー保存則でしょう.神は物理学の法則に背かないようなエネルギー調達の手段を持たないので、一切の物理的行動を行うことが出来得ないとする論です。ところが此の論には御都合主義的な側面があり、エネルギー其の物の出処を示してはいません。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月05日 06時10分04秒
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