やっぱり、自然減がとんでもないことに…
4ヶ月前に書いたこちらの日記で、福島県の人口のうち「自然減」の比率が上昇傾向にあることを書きました。実はこの傾向、県のデータによると昨年7月以降も続いています。以下紹介すると、2011年7月 出生1,314人 死亡1,806人 差引▲ 492人 死亡/出生≒1.37倍2011年8月 出生1,385人 死亡1,992人 差引▲ 607人 死亡/出生≒1.44倍2011年9月 出生1,354人 死亡1,700人 差引▲ 346人 死亡/出生≒1.26倍2011年10月 出生1,308人 死亡1,899人 差引▲ 591人 死亡/出生≒1.45倍2011年11月 出生1,209人 死亡2,050人 差引▲ 841人 死亡/出生≒1.70倍2011年12月 出生 986人 死亡2,024人 差引▲1,038人 死亡/出生≒2.05倍となり、死亡/出生の割合を前年及び前々年の同月ごとに追っていくと、7月 1.13⇒1.21⇒1.378月 1.08⇒1.25⇒1.449月 1.13⇒1.25⇒1.2610月 1.22⇒1.37⇒1.4511月 1.47⇒1.49⇒1.7012月 1.39⇒1.50⇒2.05やはり上昇傾向が続いていることがわかります。特に12月の2.05倍というのは何と言ったら良いのやら… 1人生まれる間に2人以上亡くなっているのだから、とんでもないペースです。震災直後の昨年3月が2.59倍、同じく4月が2.10倍でしたから、12月も非常事態継続中と言っていいかもしれません。しかも、12月の出生数が986人と、11月以前に比べて激減しています。前年12月が1,303人、前々年12月が1,310人だから、同月比で見ても異常な減り具合です。これが何を意味するのかというと、東日本大震災や福島第一原発事故以降、福島県の夫婦は子作りを控えている、いや、子作りなんかする余裕がないってことなんですね。その影響が、12月からまともに出始めているのです。恐らく1月以降も、出生数の激減という傾向は続くと思います。しかも折悪く、1、2月は元々亡くなる方が多い月でもあるので、死亡/出生の割合で2.5~3.0前後、つまり震災時より酷いペースを覚悟しなければならないかもしれません。死亡数の増加のみならず、出生数の激減に伴う人口の自然減… そんな負のスパイラルから脱却するためにも、安心して子供を産める福島県が一日も早く復活してくれることを、願わずにはいられません。【送料無料】少子化克服への最終処方箋