福島県の映画館事情 その2
前の日記で福島県内およびその周辺部の映画館の状況について説明しましたが、ここで気になるのは、福島市に比べ、郡山市やいわき市の「映画館密度」が低いことです。以下、都市圏単位での「映画館密度」をみると、【福島都市圏※1】 2010年人口 396,869人 映画館データ 2館 13スクリーン 2,041席【郡山都市圏※2】 2010年人口 547,073人 映画館データ 1館 7スクリーン 982席【いわき都市圏※3】 2010年人口 342,198人 映画館データ 1館 7スクリーン 687席やはり、福島市優勢の状況が見て取れます。ところが、周辺各県の主要都市圏と比べてみると、福島市は必ずしも「映画都市」ではないこともわかります。以下データを列挙すると、【仙台都市圏※4】 2010年人口 1,489,981人 映画館データ 7館 49スクリーン 8,756席 (ただし、東日本大震災の影響で現在休業中の仙台コロナ シネマワールドを加えると、8館 61スクリーン 10,582席となる)【山形都市圏※5】 2010年人口 377,309人 映画館データ 3館 21スクリーン 2,664席【新潟都市圏※6】 2010年人口 1,027,250人 映画館データ 5館 37スクリーン 7,277席【前橋・高崎都市圏※7】 2010年人口 783,469人 映画館データ 5館 31スクリーン 5,250席【宇都宮都市圏※8】 2010年人口 733,224人 映画館データ 3館 23スクリーン 4,379席【水戸都市圏※9】 2010年人口 716,345人 映画館データ 4館 28スクリーン 5,003席であり、1席あたりの人口を算出してみると、福島都市圏 194.4人仙台都市圏 170.2人(仙台コロナシネマワールドを加えると140.8人)山形都市圏 141.6人新潟都市圏 141.2人前橋・高崎都市圏 149.2人宇都宮都市圏 167.4人水戸都市圏 143.2人と、福島都市圏が最下位となります。郡山やいわきは更にその下をいく訳ですから、福島県の映画館不足ぶりは目に余るものがあると言えるでしょう。なお、各都市圏の客席数を押し上げる要因となっているのは、シネコンの存在です。福島県にはシネコンと呼べるものは福島市のワーナー・マイカル・シネマズ福島にしかないし、しかもその規模は他のシネコンに比べても大きいとは言えません。だからもう少しシネコンには進出して欲しいと思うのですが、このような訳のわからない条例を有する福島県は、シネコン運営業者にとっては魅力ある地域に映らないのかもしれませんねぇ…※1 福島市、伊達市、桑折町、国見町、川俣町。面積1,241.37平方キロ※2 郡山市、須賀川市、田村市、本宮市、大玉村、鏡石町、天栄村、三春町、小野町。面積2,116.99平方キロ※3 いわき市。面積1,231.35平方キロ※4 仙台市、塩竈市、名取市、多賀城市、岩沼市、亘理町、山元町、松島町、七ヶ浜町、利府町、大和町、大郷町、富谷町、大衡村。面積1,648.51平方キロ※5 山形市、上山市、天童市、山辺町、中山町。面積827.89平方キロ※6 新潟市、新発田市、五泉市、阿賀野市、聖籠町。面積1,841.50平方キロ※7 前橋市、高崎市、榛東村、吉岡町、玉村町。面積845.30平方キロ※8 宇都宮市、さくら市、下野市、上三川町、芳賀町、壬生町、高根沢町。面積873.61平方キロ※9 水戸市、笠間市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、茨城町、大洗町、城里町、東海村。面積1,346.99平方キロ 【中古】趣味・雑学 ≪趣味・雑学≫ シネコン!【10P17Aug12】【画】【中古】afb 【ブックス0726】