ちょっとまじめに、所得税の話。
今日のテーマソング:アバ「マネー・マネー・マネー」今年も、年末調整の季節がやって参りました。サラリーマンの皆さん、控除証明書は揃えてますか?パートやアルバイトの皆さんも、今年いくら稼いだか把握してますか?チェックできるのは今のうちです。ところで、既に記憶にない方が大半だと思うんですが、今年から、所得38万円(=収入103万円)以下の配偶者特別控除が廃止されます。この配特、月々の給与での所得税計算では全く反映されませんが、年末調整のときだけ計算に反映されるという厄介モノ。より具体的に言うと、去年と同じ収入、同じ所得税額を月々の給与で控除されていたとしても、年末調整の還付金額に大きな差額ができてしまうんです。専業主フが扶養家族にいる場合、その額は実に30,400円にのぼります。ところが、増税は、これだけでは終わらないようです。今日の日経新聞を見ると、1999年以来実施してきた所得税の定率減税を2006年までに段階的に廃止する方向との記事が。定率減税というと配偶者特別控除以上になじみのない言葉になりますが、実は今現在、年末調整で計算される所得税は本来の計算額の20%引で計算されているんです。それを廃止するとは…定率減税の廃止が仮に実現されたとしたら、今後の年末調整は、恐ろしいことになってしまいます。2003年現在で年間の給与で控除された所得税額が180,000円、年末調整の結果確定した所得税額が129,600円で専業主フを扶養している人の例で、シミュレートしてみました。(2003年)給与での控除税額…………180,000円年末調整による最終税額…129,600円年末調整還付額…………… 50,400円(2004年…配偶者特別控除廃止)給与での控除税額…………180,000円年末調整による最終税額…160,000円年末調整還付額…………… 20,000円(2005年…定率減税の減税率、20%から10%に削減)給与での控除税額…………180,000円年末調整による最終税額…180,000円年末調整還付額…………… 0円(2006年…定率減税全廃)給与での控除税額…………180,000円年末調整による最終税額…200,000円追徴税額…………………… 20,000円なんと、2年後には還付金ゼロどころか、追徴課税ですよ! 「年末調整の還付金はサラリーマンのお年玉」なんて言われていますが、そんな悠長なことは言ってられない時代が、すぐそこまで忍び寄っているんです。…って、サヨクのビラみたいな日記になっちまいました。あ~あ。