今日、上司から、来年度の法定福利費の試算をしてくれとの依頼を受けました。法定福利費とは、会社が支払う社会保険(健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)料のことで、保険によっては労使折半での支払いにはなりますが、会社負担分だけでも売上の2~3%程度は支払わなければならないので、結構ウェイトの高いコスト。加えて、来年度からは厚生年金制度の改革で週20時間以上働いているパートが年金加入となる方向が示された(ちなみに現行は正社員の75%以上勤務で加入)ので、将来的には確実に負担がアップします。
ところで、この週20時間以上のパートの年金加入が実施に移されると、ここに該当する人、とりわけその大多数を占める主婦パートは、かなりな苦境に立たされることになります。というのも、来年から所得税の配偶者特別控除が改正されるためこれまで受けられた税制の優遇措置がなくなるし、加えて年金を支払うことになれば手取額は6~7%はダウンすることになります。だから、労働時間を増やすしか収入を維持する手段は残されていないんですが、そうなると厚生年金どころか健康保険にも加入する可能性が高くなり、冒頭の法定福利費が増えてしまうことから会社がOKするかどうかは保証できないのが現状です。
個人的な話になりますが、私の勤務先ではパートを多く雇用しているので、黙って見過ごせない問題です。
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Last updated
2004.09.12 14:46:59
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