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カテゴリ:音楽
あぁ、またもや振り返り日記になってしまいましたが・・・
この演奏会の目的は2つ。 一つはバッハのチェンバロ協奏曲第1番(ピアノで演奏)を聴くこと、もう一つは親戚の団員チューバ奏者いさおさんの演奏する姿を見て音を聴くことでした。 さて、その一、 シモーネ・ディナーシュタインさんのバッハは、しっかりと「ピアノ協奏曲」として構築され、たっぷりした、かつ確固たる演奏。特に2楽章はピアノの利点を十分に活かした情緒豊かなもので「こういうのもありだな」と思いました。 モダンチェンバロでダイナミックにバッハを演奏し、忘れられていたチェンバロという楽器の復興に大きな役割を果たしたランドフスカの再来と言われるのも分かる様な気がします。 できればアンコールも平均率とか何かバッハを弾いて欲しかったな~(笑) ただ、誤解を怖れずに言えば、やはりピアノとチェンバロは全く別ものであり大は小を兼ねないんだな~と再確認。例えばチェンバロでは限りなく最高音に近づくキュウっと締めつけられるような感覚は88鍵のピアノにはゆとりがありすぎ、また奈落の底の様な最低音もピアノではどうしてもその凄みを失います。 ある意味チェンバロの持つ不便さ(例えば音の持続が困難、タッチで強弱がつかない等)は、工夫と個性を生み出す源のひとつでもあります。「チェンバロにできないことって何一つない!」とキッパリおっしゃった曽根さんのように思える日はまだまだ遠い道のりですが、これからもチェンバロだからこその表現ができるように努力したいと思います! ・・・ん~、やっぱりこのネタは自分にブレーキをかけるのが大変f^-^; と、言うわけで、はじめはストラヴィンスキーの弦楽にバッハにショスタコ1番という「何故この組み合わせ??」とナゾでしたが、ふたを開けたら想像以上に良かったです! キリル・カラビッツ氏の指揮は、空手の様な切れ味と社交ダンスのような美しいラインで見ていて爽快でしたし、何よりも東響さんの練れたアンサンブルや厚みのあるサウンドに「オケ聴いたぞ~!」という感じがしました。よい意味でとってもおもしろいコンサートでした♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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