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テーマ:雑感(365)
カテゴリ:トニー雑感
午前中の晴れ間をついて、 雪かきをしていた時のこと。 屋根の雪下ろしをし、 何とか重たい雪をかき分け、出入口を確保。 さぁ、雪が上がっているうちに、 雪捨て場に続く道を作って、 この重たい山盛りの雪を片付けなくちゃぁー★ 急げぇ~~★ と、作業しておりましたら、背後から、 「たいへんですねぇ~」 と、声をかけられました。 見ると、あずき色のコートに身を包んだ、 80代とおぼしき、おばあちゃんが、 ちょこなんと立っておりました。 右手には杖を持っていらっしゃって、 この…雪と氷で足場が悪い時に、 たいへんだなぁ…と思いました。 が、 さて、どなたなのでしょう? 一瞬、お客様かとも思ったのですが、 お店に入られる気配はありません。 そして、それから、延々と…20分ぐらいでしょうか、 おしゃべりが続きました。 あいづちを打ちながらも、 「この方は、誰なんだろう?」 と考えてみるのですが、 まったく覚えはありません。 わたしの家は、 もともと、この辺り… …今住んでいる所よりは、若干中心街寄りになりますが、 もう…80~90年ぐらい前から、住んでおりますので、 わたしが直接知らなくても、 わたしの亡父の知り合いとか… 遠い親戚とか… そういう可能性もあります。 そのうち、そのおばあちゃんが、 「サスペンダー、いりませんか?」(標準語訳) と、きいてきました。 ズボンを吊るサスペンダーです。 「いるなら、あげる」 というのです。 誰のサスペンダーなのか… わたしにあげるというからには男物でしょうか… でも、きくのははばかられました。 しかしこれで、いよいよ、 まったくの他人ではないような気がしてきましたが、 やっぱり、誰なのか、検討もつかないのです。 話をしている中で、 息子さんが東京かどこかに離れて住んでいる… …ということがわかりました。 一人暮らしなのでしょうか… こんな厳しい時期に、 杖をつきながら、出歩かなければならないのは… 一人暮らしだからでしょうか… おばあちゃんは、 1、2歩、歩きかけるのですが、 また、何かを思い出したように、 わたしを振り返り、話し続けます。 話しているうちに、 くだんのサスペンダーは、 わたしが、コーヒー屋さんだということで、 思い出したらしいことがわかりました。 おばあちゃんの中では、 コーヒー屋のマスターは、 ズボンをサスペンダーで吊って、 チョウネクタイをしている♪ …ってイメージなのでしょう。 それで、わたしに、 使わなくなったサスペンダーをあげたくなった☆ のかもしれません。 こうしてみると、 おばあちゃんは、特別、わたしの知り合いだったわけではなく、 ただ、普段、一人暮らしで、話し相手がいないので、 おしゃべりしたかっただけなのかもしれません。 ↑これは、あくまでわたしの勝手な想像ですが。 ひとしきり、おばあちゃんは、おしゃべりをした後、 おぼつかない足取りで、杖をつきつつ立ち去りました。 でも、歳をとっても、 ああして、誰とでも屈託なくおしゃべりをして、 活動的に外を歩き回れる…ってのも、 立派だなぁ…、 ああ、ありたいものだなぁ… でも、わたしは非社交的だから無理かな… …などと思ったりしておりました。 雪かきを終え、店に戻って、 ひと息ついておりましたら、 窓の外を先ほどのおばあちゃんが通り過ぎました。 右手には杖、左手には大きな荷物を持って、 今度は、細い歩道ではなく、 車道をゆっくりゆっくり歩いて行きます。 大きな荷物は、 どうやら紙オムツのようでありました。 そうか…そういうことだったのか… …と思いました。 サスペンダーの持ち主は誰だったのか? きかなくて、よかったと思いました。 また、長いおしゃべりに、 なんだかんだと付き合って、よかった☆ とも思いました。 ふぅ。 今、お店にいるのですが、 窓の外は、また、真っ白です。 吹雪です。 雪が上がったら、 今度は、歩道をやろうと思います☆雪かき。 ↓ぽちっと、盛り上げてくだされぇ~♪ ↓応援お願いなのだ☆ ![]() ありがとうございます。感謝感謝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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