「冷泉(井戸)でも“天然温泉”と言ってもよい」と知っていますか
新緑の我がペンション昨日泊られたお客様が、我がペンションのお風呂を大変気に入っていただけた。人工温泉なのだが、天然の鉱石を20Kg使用(これが結構高価) し、24時間OKな超音波浴槽なので、泉質は弱アルカリのため、真水のような湯上り後のツッパリ感が全くない。実はオイラ、以前伊豆でペンションをしていたのだが、この地に移るために土地探しをしていた時、不動産屋さんは当然のように天然温泉の分譲地を一生懸命に勧めいていた。だが、大ホテルのような大きな施設ならともかくペンション程度であれば、知る人ぞ知る(設備関係のような専門的なお仕事をされている等)で、この人工温泉システムの方があらゆる面で優れていることがわかっていたから、あえてそれには拘らなかった。このお客様、地学専門のお仕事を以前されていて、退職を期に今回来られた。「下手な天然温泉よりも理にかなっていますよね。天然温泉と言って恥じない源泉を持った宿はそんないないです。」といわれた。今までにも、同じようなことは大変多く、中には「こういったシステム(家庭用)はどこで聞けばいいのですか」と尋ねられた事もあった。(勘違いしないで頂きたいが、オイラ業者の回し者では決してありませんから)いつも偉そうなことを言ってしまっているオイラのブログだが、以前にも天然温泉の定義のことを含めたブログで、「天然温泉といいながら、井戸で塩素たっぷりのプールに入ったような温泉が最近結構多い」と書いたことがある。そこで訪ねてみた。なんと、冷泉(井戸)でも天然温泉といっても法的には合法なのだそうだ。これにはびっくり!温泉の定義(温泉法による定義-下を参照)には次のように書いてある)は25度以上だと思っていたが、どうもそう単純ではなかった。温泉法による温泉の定義(Wikipediaより)日本では、1948年(昭和23年)7月10日に温泉法が制定された。この温泉法第2条(定義)によると、温泉とは、以下のうち一つ以上が満たされる「地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)」と定義されている(法的な定義による広義の温泉)。1泉源における水温が摂氏25度以上。 (摂氏25度未満のものは、冷泉または鉱泉と呼ぶ事があ る) 2以下の成分のうち、いづれか1つ以上のものを含む。(含有量は1kg中) 溶存物質(ガス性のものを除く。) 総量1000mg以上 遊離炭酸(CO2) 250mg以上 リチウムイオン(Li+) 1mg以上 ストロンチウムイオン(Sr++) 10mg以上 バリウムイオン(Ba++) 5mg以上 フェロ又はフェリイオン(Fe++,Fe+++) 10mg以上 第一マンガンイオン(Mn++) 10mg以上 水素イオン(H+) 1mg以上 臭素イオン(Br-) 5mg以上 沃素イオン(I-) 1mg以上 フッ素イオン(F-) 2mg以上 ヒ素ヒドロひ酸イオン(HAsO4--) 1.3mg以上 メタ亜ひ酸(HAsO2) 1mg以上 総硫黄(S)[HS-,S2O3--,H2Sに対応するもの] 1mg以上 メタホウ酸(HBO2) 5mg以上 (殺菌や消毒作用がある塩化物質。眼科で目の洗浄や消毒に使わ れる。) メタけい酸(H2SiO3) 50mg以上(保温効果を持続させる作用がある。) 重炭酸ソーダ(NaHCO3) 340mg以上 ラドン(Rn) 20(100億分の1キュリー単位)以上 ラジウム塩(Raとして) 1億分の1mg以上 もっと続きがあるが、省略します。ワタクシメにポチッとゴシエンを ついでにこちらもよってけろ