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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:洋画(ら行)
原題: THE WRESTLER 監督 : ダーレン・アロノフスキー 出演 : ミッキー・ローク 、 マリサ・トメイ 、 エヴァン・レイチェル・ウッド 試写会場 : ヤクルトホール 公式サイトはこちら。 <Story> “ザ・ラム”のニックネームで知られ、かつては人気を極めたものの今では落ち目でドサ廻りの興業に出場しているレスラー、ランディ(ミッキー・ローク)は、ある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、医者から引退を勧告されてしまう。 馴染みのキャシディ(マリサ・トメイ)に打ち明けると、家族に連絡するように勧められる。 長らく会ってない娘・ステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に会いにいくが、案の定、冷たくあしらわれてしまって…。 [ 2009年6月13日公開 ] レスラー - goo 映画 <感想> 第65回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞 第66回ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門)、歌曲賞 第81回アカデミー賞主演男優賞(ミッキー・ローク)、助演女優賞(マリサ・トメイ)ノミネート 何だかこう書くだけでもそうそうたる感じ。 ミッキー・ロークが映画に主演ってだけでももう興味あるのに、しかも主演男優賞ノミネートだなんて! 一応、大昔に『ナイン・ハーフ』は観ていますが、その頃と全然風貌も変わっちゃってる。 俳優としての音沙汰もあんまりなく。。。 そこにやってきたこの話題、これはぜひ行かなくてはね。 何となく予想。。。 というか本当にそのとおりなんですが、プロレスネタが最初から最後まで炸裂です(笑 プロレスの舞台裏なんかも遠慮なく映しています。 というか、よくこれを映画にすることをプロレス業界が許可したなあと思います。 男子のプロレスはちょっと流血系なんで昔からパスしてました。 あと格闘技系全般も。 もう見てられない。 それでも子どものころは女子プロは見てたんで多少は雰囲気はわかりますが。 昔夢中になって観ていたあのプロレス、やっぱり完全なるショービジネスなんですね。 ベビーフェイス(→ 一応ランディはコワモテだけどそうらしい)もヒールも楽屋ではみんな知り合いだし、お互い思いやったりしてる。 若手の台頭と人気レスラーの世代交代、そして自分たちも寄る年波には勝てず・・・。 体力も衰えていく中で、必死に自分たちを鼓舞し合っている様子がいじらしい。 少しでも若く、強く見せたい努力。 一方でリングを降りたらみんな本当に普通の中年で、生活のために嫌なことだってする。 そのギャップがたまらなくシュールである。
ミッキー・ロークも確かにいいんだけど、今回私が惚れたのは(笑)、マリサ・トメイ!! すっごく、すっごく、いいよぉ~~ 彼女。 彼女もまたすごく戸惑いの毎日を送っていて、自分も家族がいて若くはなくて、それでも生活のために働いて。 あの身体の線を保つのって相当努力してると思いますよ。。。 そういえば彼女、『その土曜日、7時58分』でも脱いでたような。 同性の自分が言うのも何ですが、若いだけの裸にはないようなストーリーを彼女の身体には感じましたね。 もう若くないから若いコとは対等にできない。 だから人生の経験をトークに乗せていく・・・。 でも見向きもされないとやっぱり凹むんだろうね。 客商売だから客と特別な関係になってはいけないと必死に自分を抑える、だけどランディはどんどん自分の中に占める割合が大きくなっていって・・・。 見ててすっごく切ないんだけど、自分の弱さをわざとそっけなさに押し込んでいたようなキャシディは可愛くて、何だか深く共感してしまいました。 助演女優取ってほしかったなあ。。。 一言で言っちゃうと「男くさい映画」なんでしょうね。 仕事とか夢とか追っかけて家族捨てちゃって、だけど孤独はいやで寂しくて。 実際こういう人と一緒に暮らしちゃったら勝手だー! って思うんだろうけど、そのプロセスを経ないと得られない人間味なんかもあったりする。 そこがいいんだよね~。 それでいて自分がやってきたことに対しては、きっちりプライド持ってて。 納得いく人生ならそれでオーライ。 全部にそういう空気が流れていました。 だからラストのとらえ方は人それぞれでいいと思う。 あのまんま、どっかに行っちゃってもそれでよし、あるいはハッピーでもそれでよし。 ミッキー・ロークとは親友の間柄の、ブルース・スプリングスティーンの主題歌なんかももう男くささ満点といった感じでした。 あ、それから、格闘シーンは結構イタイのがいっぱ~いなので、流血系ダメな方はご覚悟を。。。
今日の評価 : ★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ハズも、最近、彼女は、良く脱ぐな~と言っていた。私は、彼女のあのBody美を見て、感嘆させられると同時に女優としてのプロ魂みたいのを感じた。彼女は私の好きな女優さんの1人!
(2009.06.08 12:45:49)
これ、なかなか良かったですよね~!
ミッキーとマリサトメイ! あそこまで脱いじゃって凄い女優魂! 最近では毎回脱いでるんだよね、こういう役は今やマリサトメイしかいないかも。 ミッキー演じたのはしょうもない男だったけど どこか憎めない奴でしたよね~、、、 (2009.06.08 22:17:25)
こんばんは~
そうです。 プロ根性ですよね。 そうじゃないとあの演技はできません!! こういう度胸のある女優さん好き~。 役に媚びてないしね、彼女。 (2009.06.10 22:52:33)
こんばんは~
これホント、良かったですよね~! >最近では毎回脱いでるんだよね、こういう役は今やマリサトメイしかいないかも。 かもですねえ・・・。 彼女は掛け値なしに演じているので、そこが好きです。 >ミッキー演じたのはしょうもない男だったけど >どこか憎めない奴でしたよね~、、、 ----- 元家族にとっては、どうしようもない奴でしたが、大事なことのためには体を張るっていうのがよかったですね。 (2009.06.10 22:54:59)
本当に男臭い映画でしたね~。
女性にはちょっと理解しづらい男のロマンって 感じもありましたけど、 その分マリサ・トメイは女性も入りやすいですよね。 あたしも彼女良かったと思いました! (2009.06.13 20:22:24)
プロレスは興行ですからね。ファンもそれを分かったうえで見に来ているみたいですし、舞台裏を描いてもそんなに問題はなかったと思いますよ。
でもそんなリアルファイトじゃない試合でも、ここまで熱くなれたのも久しぶりでした。 本当に「男臭い映画」でしたね。 (2009.06.13 21:06:45)
こんばんは~
マリサ・トメイの潔さっていうか、女っぷりが好きですね。 また実際に女らしいし。。。 まっすぐにいろんなことに立ち向かっているのが好きです。 ミッキー・ロークの役といい対比でした。 (2009.06.13 21:40:55)
こんばんは~
プロレスの裏側ってこんなにも思いやりがあったのかと思うと、何だかうれしくなっちゃう感じですよね。 いたわっているのが優しいなあって思います。 この映画、男くさいけど、でもその裏側も見せてもらったんですごく好きになれました。 (2009.06.13 21:42:53)
こんばんは^^
こんな不器用な男が大好きです。 予告編でブルース・スプリングスティーンを聞いてからもうずっと待ってたんですが、やっと見れた~。ミッキー自身の人生と重なってるだけあって、説得力を感じました。80年代最高! (2009.06.14 01:11:39)
ミッキー・ロークの変わりようにも驚嘆させられましたが、
マリサ・トメイがこんなにいいとは思いませんでした。 レスラーでこそないものの、やっぱり体を張って 生きてきたっていう感じが滲み出て、 日本の女優で彼女のような役がこなせる人って、 いま、いるんでしょうかね。 (2009.06.14 16:20:56)
こんばんは~
>マリサ・トメイがこんなにいいとは思いませんでした。 そうです! よかった~。 >体を張って生きてきた 彼女もまた不遇の時代がありましたよね。 >日本の女優で彼女のような役がこなせる人って、 >いま、いるんでしょうかね。 ----- 日本の女優さんてまず脱がないですよね(苦笑 菊地凛子さんくらいじゃないですか? でも彼女はまだ「滲み出るほど」の人生経験は積んでないように思います。 (2009.06.14 20:32:59)
格闘技は苦手です(^^ゞもう、観ていられないの(T^T)なので、プロレスのシーンは、痛そうで痛そうで(ーー;)
プロレスってプロのレスリング、いわゆるショーでありパフォーマンスなんですね・・・でも、命がけのパフォーマンスですが。。。 楽屋裏の和気藹々にビックリ!皆さん、強面でも やさしいんですね(T^T) マリサトメイ良かったよね~~。土曜日~でも 惜しげもなく裸体披露していましたが(^^ゞ 44歳であの肉体は凄いです!どうやったら、あんなに綺麗に保てるのかしら?ってそこが見どころ ではないですが(笑) かわいかったですよね~(*^o^*) rose chocolatさんが受賞させてあげたかったと言う お気持ちわかります(^_-)-☆ 地味な作品でしたが、じわ~っとくる映画でした。 (2009.06.17 20:33:26)
こんばんは~
私も痛いのってホントは無理なんですよね(涙)だから結構うううう・・・・って感じだったんですが、マリサ・トメイにすっかり魅せられてしまいました。 助演女優取らせてあげたかったです。 可愛らしい女性でした。 (2009.06.18 00:14:50)
こんにちは(^^)
私も流血したりする痛そうな格闘技は苦手なので、 ステープラーのシーンは針を刺す時も抜く時も 思わず目を閉じてしまいました(>_<) あんなにも身体を傷つけてまでリングに上がる気持ちは プロレスラーでなければ分からないのかもしれませんね…。 サイン会のような写真撮影会のような場面で おそらく元同業者たちで義足の人や 身体に障害を抱えてしまった人たちの姿を ランディが静かに見回すシーンで 自分の成れの果てを他人を通して見ているはずなのに それでもリングに上がってしまったのですから もう誰も彼を止められなかったのでしょうね。 「現実の世界の方が俺には痛い…」 そう言っていたランディは 身体の痛みには耐えられても心の痛みには耐えられない とってもナイーヴで人の期待に答えたいと願う 優しい心の持ち主だったのだと思います。 男の本当の強さは心の中に秘められている事を ストレートに描いているような作品でした。 (2009.06.18 12:54:20)
こんにちは~
>ステープラーのシーンは針を刺す時も抜く時も >思わず目を閉じてしまいました(>_<) あー 私も無理でした(苦笑 あれって本当にやったのかしらと思ってしまいます。 >自分の成れの果てを他人を通して見ているはずなのに >それでもリングに上がってしまったのですから >もう誰も彼を止められなかったのでしょうね。 私もあのサイン会のシーンは複雑でした。 将来が何だ! 今を生きる、みたいな哲学がきっと彼らの中にはあるのかもしれません。 >「現実の世界の方が俺には痛い…」 生きていくことの方が過酷だからこそ、リングに上がって自分を演じているのかな。 不器用なんだけど、そうしたい瞬間が誰にでもあるだけに、この作品の深いところって胸を打つんだと思いました。 (2009.06.20 07:57:08)
TBありがとう!
プロレスファンじゃないのですが、なんかこの映画ではプロレス楽しんじゃいましたわ。 マリサ・トメイはホントに素晴らしい!女優です。彼女が出ているてことで是が非でもで観に行きましたの。 ミッキー・ロークにオスカー取って欲しかったですよね。マリサにもね。 (2009.06.24 00:38:09)
rose_chocolatさん、こんばんは!
ハッピーエンドではないのですが、走りきったランディはある意味では幸せなように思えました。 世間的な幸せとは違うのですが、あそこまで自分のやりたいことをやりきれる人生というのはそうそうないでしょう。 いつしか器用さを身につけてしまうものですから。 あの不器用さが眩しかったりもします。 (2009.07.10 23:53:14)
こんにちは~
>ハッピーエンドではないのですが、走りきったランディはある意味では幸せなように思えました。 >世間的な幸せとは違うのですが、あそこまで自分のやりたいことをやりきれる人生というのはそうそうないでしょう。 みんな、やりたいことをしたい人生のはずなのに、いつの間にかそうじゃない人生になっちゃってますから、貫くこともまた大変。 ここまで完全燃焼できたら本望ですね。 >いつしか器用さを身につけてしまうものですから。 >あの不器用さが眩しかったりもします。 ----- 器用さ=世渡り、かな? 不器用だけどこれしかない、っていうのは、ミッキー自身の生き様と重なります。 (2009.07.11 08:17:10)
遅ればせながら観てきました~^^v
満足でした~♪ ストーリー的には取り立てて珍しい展開じゃない、 どちらかというとお馴染みのお話なのに、 役者の嵌り具合と脚本でしょうか、じんわり泣かされました。 ホント、これはアカデミーを取って貰いたかったですね、ミッキー・ローク。 ブルースの主題歌にもやられました(T-T) (2009.07.25 22:32:56)
こんにちは~
スクリーンで間に合ってよかったですね! >ストーリー的には取り立てて珍しい展開じゃない、 >どちらかというとお馴染みのお話なのに、 >役者の嵌り具合と脚本でしょうか、じんわり泣かされました。 確かに。 たぶん役者さんの熱意とか想いとかもありますよね。 自分たちの生き様をこの映画に投入したように思いました。 >ホント、これはアカデミーを取って貰いたかったですね、ミッキー・ローク。 >ブルースの主題歌にもやられました(T-T) ----- オスカーは逃したけど、みんなの心に残る1本だったと思います。 ブルースとはお友達ってことで、きっとその想いも存分にわかってくれたからあの曲なんじゃないんでしょうか。 (2009.07.26 09:30:58)
先日はお祝いコメントをありがとうございました~
とっても嬉しかったです。 さて,この映画,よかったですね,ミッキー・ローク! ショービジネスとしてのプロレス界の舞台裏も拝めて ほんとに「身体を張った」商売なんだなぁ~とただただ吃驚。 マリサ・トメイの演技もですが,45歳にしてあの味のあるナイスバディに悩殺されました。 エンドロールに流れる主題歌にもちょっと泣かされてしましましたよ・・・。 (2009.08.11 20:33:15)
こんばんは~
お返事遅くなってしまってすみません! >先日はお祝いコメントをありがとうございました~ >とっても嬉しかったです。 こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします^^ >ほんとに「身体を張った」商売なんだなぁ~とただただ吃驚。 プロレスの裏側にある哀愁も見せてくれましたね。 >マリサ・トメイの演技もですが,45歳にしてあの味のあるナイスバディに悩殺されました。 >エンドロールに流れる主題歌にもちょっと泣かされてしましましたよ・・・。 ----- マリサ・トメイは本当にすごかったです。 この映画好きだなあ。。。 (2009.10.16 20:03:41)
こんにちは♪^^
ミッキー・ロークとランディが重なって見えて、切なくて、でもこんな風に主役を張るミッキー・ロークを見ることが出来て嬉しくて・・でした。 リングの上でしか生きられなかった男の哀愁と、男の生き様を見せてもらいました。 そうそう、あのラストのブルース・スプリングスティーンの歌も内容とバッチリ合ってましたよね~。 ブルース・スプリングスティーン大好きなので、余計にこみ上げて来るものがありました。 (2010.01.22 09:32:27)
こんにちは~
そうそ、男の映画なんですよねー。。 メルさんはボスがお好きでしたか! そしたらなおのこと良かったかも。 音楽がぴったりでしたよね。 (2010.01.23 09:13:31) |