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2010.09.11
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カテゴリ:洋画(な行)

原題: MAP OF THE SOUNDS OF TOKYO

監督・脚本 : イザベル・コイシェ

出演 : 菊地凛子 、 セルジ・ロペス 、 田中泯 、 中原丈雄 、 榊英雄


鑑賞劇場 : 新宿武蔵野館

公式サイトはこちら。



<Story>

築地の魚市場で働く女性・リュウ(菊地凛子)は、殺し屋という裏の顔を持っていた。
ある日、彼女に石田(榊英雄)という男が、スペイン人男性・ダビ(セルジ・ロペス)の殺害を依頼してくる。

リュウはダビの経営するワインショップでダビと言葉を交わし、彼に惹かれていく。
ふたりは、ミドリとダビが毎週利用していたという、電車のシートを模したベッドのあるラブホテルで、何度も体を重ねる。
そんな二人の会話を、リュウの友人である初老の録音技師(田中泯)が密かに聞いていた。

ナイト・トーキョー・デイ - goo 映画
ナイト・トーキョー・デイ - goo 映画





<感想>

『10億』のあと、空き時間があったのでふらふらしていると、
ちょうど武蔵野館の前を通りかかり、これがこの日から公開だったことを思い出しました。
ここしかこの辺じゃ上映ない!
これは絶対に、私に観ろってことだーと勝手に盛り上がって(笑)、
鑑賞してきました。


外国人目線で「TOKYO」を描く映画はもともと好き。
『Lost In Translation』『バベル』『TOKYO!』然り。
そしてイザベル・コイシェ監督、菊池凛子主演、どうしたって期待しますね。
12月には『ノルウェイの森』も公開されるので、凛子さんは
その前哨戦の意味もあってどうしても本作は観たかった。


これ、今芸能人初の裁判員裁判が行われている、例の人物が出ていて、
その出演シーンを全てカットしなくてはいけなかったため、
公開が大幅に遅れてしまいました。 
ワインショップの店員役だったそうです。
そんなに出番もなさそうだったので、上手くつなげることができたように感じます。
でも公開があっただけでも有難い。 もしかしてお蔵入りかなとも思っていましたので。




「イザベル・コイシェ監督が捉えたTOKYO」の描写はあります。
築地市場とか、あと冒頭のシーン(ネタばれになるのでこれは言及しません)なんかはいかにも外国人が興味を持ちそうな風景だし。
その描写が好きじゃないという方は、本作は合わないと思います。
話自体も複雑ではないためにそう感じてしまうかもしれませんが、
本作の魅力は、その摩訶不思議な光景に繰り広げられる、シンプルな愛の形だろう。


殺すはずの男を好きになってしまう。
掟破りはどうなるのか。 経験上想像がつく人も多いだろう。
誰かの代わりに愛されているはずの自分が逆に愛してしまう。 その魔力の前には
どうにも抗えないものがある。
そして愛された方もまた、自分を愛した者の面影から離れられなくなってしまう。


原題が "MAP OF THE SOUNDS OF TOKYO" なだけに、
音を際立たせているシーンが多い。
ラーメンをすする音(これて外国人には相当奇異に映るのでしょうか)、
魚市場の喧噪、昭和の音楽、そして男女の会話、愛し合う声。
TOKYOが発する音は普段は当たり前としているのに、
そこだけに注視してみると実に不思議な魅力がある。
考えようによっては一途な、そして淫靡な響きさえ生まれてくるようだ。
きらめく都市の中から発する音の中にも、ドラマを見出せる。 一見乾いているようで、深い場所から情念を込めて生まれてくる音だから。


映像に関しては粗雑な部分が多く、劇場のアナウンスにもあったように、
特にエンドロールに関しては活字がほぼつぶれているといった状態。
これはどうにかならなかったのか・・・?
主役の名前も読めないという有り様は直した方がよかった。
あと昭和歌謡がこの映画に合っているのかいないのか? 難しいところではあるけど、
TOKYOをわかりやすく音楽で表すと、ああいう風になるんだろうか。
ホテルのうらぶれた感じともマッチしていなくもなかったけど。。。


そして日本の描写が若干違和感はあるものの、
それを補って行ったのが菊池凛子とセルジ・ロペスのシーン。
彼らの世界には引き込まれます。
この世界をわかるかわからないのか。 それによって評価も大きく割れるようにも思いますが、
わかった人とだけ映画の価値観が分かち合える作品と言えましょう。
菊池凛子ファンなら押さえたい作品です。 彼女のダークサイドの魅力は十分に出ているように感じました。



**********************************



今日の評価 : ★★★★ 4/5点



  










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Last updated  2010.10.01 04:33:12
コメント(6) | コメントを書く


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こんばんは   KLY さん
エンドロールは殆ど見えませんでしたね。元のフィルムの痛み具合が酷いとか言ってましたが。何か曇りガラス調のエンドロールバックは狙いなのか、痛んでいたのか…。

絵音シチュエーション台詞、全てでコイシェ監督の目を通したTOKYOが描かれてました。私はそれが観れたんでいいかなという感じです。2人の情交シーンはパターンとしては「エレジー」と同じでこれがコイシェ監督の描き方なのだなぁと。個人的に菊地凛子は好みではないので、ペネロペの方がいいですけど。(苦笑) (2010.09.18 01:26:39)

KLYさん    rose_chocolat さん
こんにちは~

『エレジー』も観たけど、あれよりもTOKYOを意識したというか、猥雑な感じはあったよね。
コイシェ監督はこんな風にも撮るの? っていうのが少し意外。 フィルムの傷さえもそれに加担しているかのようでした。 そこが持ち味というか。。。

『ノルウェイの森』もあるのでこれは絶対に観ておきたかったんですよね。 行ってよかったかな。
あ、ペネも好きですよ私(笑)
(2010.09.18 06:31:33)

菊池凜子の魅力   ノルウェーまだ~む さん
roseさん、こんばんわ☆
菊池凜子の魅力を最大限に出した映画ってかんじでしたね。
外人好みの彼女のエキゾチックさが、TOKYOの怪しげな夜の世界と実にマッチしていました。

例のO氏は、ダビのワインショップの店員でしたよ。
あそこをごっそりカットしちゃって、大丈夫だったんでしょうかね?
結構いいかんじに登場していて、ダビより上手い英語を喋っていました。 (2010.09.24 04:12:36)

ノルウェーまだ~むさん    rose_chocolat さん
こんにちは~

そっか、ワインショップでしたか。 あとで直そう。
これやっぱり、不思議ちっくな感じのTOKYOになっちゃってましたけどね。。。
「凛子さん映画」かな。 好きだけど。。
(2010.09.24 06:09:34)

ムード。   BC。 さん
rose_chocolatさん、こんばんは。

>本作の魅力は、その摩訶不思議な光景に繰り広げられる、シンプルな愛の形だろう。

ある種異様な街に身を置いている二人の飾らない愛の物語でしたね。

私は女性監督ならではの静的なテンポというか
よどみがちのムード(空気感)が好きなのかもしれないです。
この作品は今年のマイベスト上位に入りそうです☆ (2010.10.12 01:06:24)

BC。さん   rose_chocolat さん
こんばんは~

>ある種異様な街に身を置いている二人の飾らない愛の物語でしたね。

街全体は『エンター・ザ・ボイド』みたいなんだけど、
2人がいるそこだけが、真っ当な世界のような気がしましたね。

>私は女性監督ならではの静的なテンポというか
>よどみがちのムード(空気感)が好きなのかもしれないです。
>この作品は今年のマイベスト上位に入りそうです☆
-----
そうですか!
私もこういうタッチって好き~。
わかりにくいながらも、どこかふわふわと浮いているような情念の世界ですよね。
(2010.10.12 20:32:50)


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