オイラ、バルブ世代を謳歌しなかったものの、その残滓を舐めてきたものにとって、雅叙園ならぬ雅叙園観光は、まー、雅叙園観光、日本ドリーム観光、コスモポリタンと、いわくつきのイメージで記憶の片隅に残る。コスモポリタンは、あのイトマンに繋がっていくって訳。今は、なんと、ワタベウエディングが持っているという。雅叙園観光は、戦後最大の経済事件といわれたイトマン事件の主役である伊藤寿永光氏や許永中氏らの仕手戦の対象になり、乗っ取られたんだよね。
日本ドリーってたら、いやあ奈良ドリームランドもあったねえ、処刑場につくった大阪千日前の火災もあったねえ、最後はダイエーに乗っ取られ手終りだが、この昭和のバルブの紳士が雅叙園観光も経営、何だかよく分からないが、目黒雅叙園の一画に雅叙園観光ホテルがあったという。実態はベツモンで。敷地にアルアルコタワーに残る一部の借地権でまあ、もめていたということだ。雅叙園の一部にあるアルコタワーは、かつてディズニーが入っていたり、今も末端には黒企業であるアマゾンの日本法人がある。地下鉄みたいな入口見ちゃったよ。
建物内に民家があってもいじゃないか、まあ、そういうことだね。
建物内に川が流れ故意が泳いでいても勝手じゃないか、まあ、そういうことだね。
まあ、
五所川原シリーズ縦長族やね。
「目黒雅叙園」は、1931年に設立された国内最初の総合結婚式場。もともと料亭であり、初めてのメニューに価格が記載されていて、人気を誇ったという。おお、昔はぼったくりやな。今の高級すし屋、気分と足元みて値段をポンやな。映画「千と千尋の神隠し」に登場する「湯屋」のモデルでもあるというが、やたらモデルの多い映画やな。長い廊下に大型木彫板、漆芸壁画「百段階段」「十畝の間」「星光の間」と呼ばれる建築物は、国の登録有形文化財に指定。
中庭には昔の茶屋にあったような赤い野点傘と、赤い布が掛けられた縁台小さな滝があり、水が落ちる音に耳を澄ませ人工ってなんじゃろと一考するのも、乙である。
それも、おれも、威風堂々に優雅に歩けばよろしいのに、さすがに背広じゃななくてヨレヨレのジーンズだったので、スミマセン、よそ者でという感じである。さすがに年取ったので、そういうのは気にしなくてもよいということが年相応に分かっているのだが、これが20代やったらアウトやな、という感じであった。初老の特権である。勿論ジジイになったら何でも良くなるのである。良くなるがボケてはならないのである。
バブル期に850億円の費用をかけて館内改築。極彩色の木彫りで飾られ、「化粧室」の案内板がなければ、トイレだとは気が着かない一品である。
イッテいいんですか?億円以上のトイレに臆せず入れ。
このときばかりは、膀胱に尿溜めとけよ、ということである。
朱塗りの立派な橋天井から美人画扇形の花鳥画や美人が飾られ、いや覗かれている、いや男女でトイレ別れてるが、仕切り壁は天井まで届いてなくて、銭湯みたいな状態である。
個室のドアは重厚感あふれるつくり。ドアノブもキンピカだわい。漆好きかい?ガキの頃にウルシに負けたし、オカンの義弟が漆職人やったからなあ。
トイレに川が流れ橋を渡る風情。いいんじゃないか・・・住んでも。
値段も80平方メートルが3万円台からとキャンペーンもあるが意外と安いじゃん。
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