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2007年03月09日
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ガブリエル・バンサン Gabrielle Vincent 
(本名:Monique Martin)



ガブリエル・バンサン<1928 - 2000>(Gabrielle Vincent 本名:Monique Martin)

「私の気もちは、線と光と影でお伝えするしかないようです・・・」

1928年9月9日、ベルギーのブリュッセルに四人姉妹の三番目として生まれ、首都ブリュッセルの美術学校で絵画を学ぶ。本名はモシック・マルタン。卒業後、デッサンを続け画家として活動しながらも、結婚や成功とは無縁のまま世間に埋もれ、色彩を使わないデッサン、日常的なテーマを描き続けていた。その画業は、「ピータラビット」のポターを中心に、18歳の時に出会った日本の水墨画に学んだという簡潔かつ精緻な描線を見つめるほどに物語が拡がっていく。 ”すべてを描かずその余白から見る人はそれぞれのイメージを受けてとることができる”と水墨画について語り、終生デッサンを怠らなかったという。デッサン絵本、淡彩作品共に、のびやかで静かな迫力を持つ線描の確かさにはいっそうの深みが感じられます。
 1960年に初めて、ブリュッセルのシュヴァル・ドゥ・ヴェール画廊でデッサン展を開き評判となる。この成功に自信を持ったバンサンは、やがて、アクリル絵の具やパステル、油絵の具など、色彩の世界にも近づき、『ブリュッセルの天使』『ある犬の一日(のちの「アンジュール」)』『裁判所』『砂漠』の四冊の自分の本を作りあげることが出来ました。以降、アーティストとしての制作は本名のモシック・マルタンで、絵本はペン・ネームのガブリエルバンサンで制作するようになりました。こうして54歳で絵本作家として出発するまでに、三十年もかけている遅咲きの作家ですが、読者へ無限の想像力を与えてくれる1本1本の描線の確かさは、世界的な評価を受けています。絵本の処女作「アンジュール」は絵本の原点ともいえる「字のない単色の絵本」の傑作と言われている。そうして次々と永遠に愛され続ける絵本を生み出したバンサンは、2000年9月24日に癌のためブリュッセル市内の病院で亡くなった。享年72歳。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、ベルギー文部省年度賞など各国での受賞歴も多く、ベルギーを代表する作家として数々の名作を生んだ。


 

「無題(1958)」

「私は描かなくてはならない。それは出来る。でも、自分なりの個性と、明確な特徴を見出すことは簡単ではない。紙を前にして、最初の一筆を置くこと、それはすごく難しいことだ」

 


『アンジュール ある犬の物語』


原題はUN JOUR, UN CHIEN - 直訳すれば「ある日、ある犬」といった意味。
「アンジュール ある犬の物語」は卓越した絵画がすべてを語る、ガブリエル・バンサンの処女作。捨てられた犬がさまよった挙げ句、1人の少年に出会うまでのストーリーがモノクロのデッサン画的なタッチで見事に表現されています。文字はいっさいない、絵だけの絵本。言葉以外の方法で、物語を、時間を、紙の上に存在させることのできるバンサンの絵を読む喜び。バンサンが18歳の時に出会い手本にしてきたという水墨画の極致をも感じさせる、流れるような流麗な線のそのあじわい深さは、全ページが鉛筆のみで描かれていることを忘れてしまうほど。「アンジュール ある犬の物」は、絵本としては異色であったためか、出版までの道のりは長く、母国ベルギーでも出版されたのは、作品を描き上げてから8年後の1982年のことだった。日本でも1983年、「くまのアーネストおじさん」シリーズ2作が先に発表され、3年後の1986年になってようやく『アンジュール』が出版された。
「アンジュール ある犬の物」は57ページの絵本です。とても抜粋してご紹介するものではございませんが、ご覧になった方々がこの優れた絵本を実際にお手にとってご覧になられることを切に願って掲載させていただきます。



一匹の犬が車から捨てられる。走り去る車を犬は全速力で追いかけるが、追いつくはずもなく車はスピードをあげどんどん遠ざかり…消えた。捨てられた犬がさまよった挙げ句、1人の少年に出会うまでのストーリーがモノクロのデッサン画的なタッチで見事に表現されています。文字はいっさいない、文字を読むのではなく、絵を読む絵本。頁の中で走り、たたずむ一匹の犬の描写、姿から、犬の気持ちが胸に迫ってきます。鉛筆の線が、生き生きと躍っています。魔法のようです。絵だけの絵本ながら、一枚一枚の絵を追っていくと、まるで映画の絵コンテでも見ているように、見つめるほどに物語がひろがってゆきます。一枚めくって、2枚めくって、絵を読むことが、めくるほどに、訴える感動の大きくなっていく作品で、まさに言葉を失ってしまう。

























「Un Jour」  ~ 矢野顕子「gRANOLa」収録

陽は沈み 犬が波打ち際を歩くなら
まして それがひとりぼっちなら 
秋の風 犬が麦畑に佇むなら
まして 遠くに吠えているなら
街に出て 犬がパン屋を横切るなら
まして腹をすかしているなら
アンジュール アンジュール
アンジュール アンシエン
労働する犬 この街に この国に
この世界に あふれださんばかりの
アンジュールたち 
陽は沈み 犬が波打ち際を歩くなら
まして それがひとりぼっちなら

words by Motoharu Sano , music by Akiko Yano




















「陪審員のみなさん。この世の中では親友でさえあなたを裏切り、敵となることがある。愛情こめて育てた息子や娘も、深い親の恩をすっかり忘れてしまうかもしれない。あなたが心から信頼している、もっとも身近な愛する人もその忠節を翻すかもしれない。
 富みはいつか失われるかもしれない。もっとも必要とするときにあなたの手にあるとは限らない。
 名声はたったひとつの思慮に欠けた行為によって、瞬時に地に堕ちてしまうこともある。成功に輝いているときにはひざまずいて敬ってくれた者が、失敗の暗雲があなたの頭上を翳らせた途端に豹変し、悪意の石つぶてを投げ付けるかも知れない。
 こんな利己的な世の中で、けっして裏切らない、恩知らずでも不誠実でもない、絶対不変の唯一の友はあなたの犬だ。
 あなたの犬は富めるときも貧しきときも、健やかなるときも病めるときも、常にあなたを助ける。冷たい風が吹きつけ、雪が激しく降るときも、主人そばならば冷たい土の上で眠るだろう。
 与えるべき食物が何ひとつなくても手を差しのべればキスしてくれ、世間の荒波に揉まれた傷や痛手を優しく舐めてくれるだろう。
 犬は貧しい民の眠りを、まるで王子の眠りのごとく守ってくれる。
 友がひとり残らずあなたを見捨て立ち去っても、犬は見捨てはしない。富みを失い、名誉が地に堕ちても、犬はあたかも日々天空を旅する太陽のごく、変わることなくあなたを愛する。
 たとえ運命の力で友も住む家もない地の果てへ追いやられても、忠実な犬はともにあること以外何も望まず、あなたを危険から守り、敵と戦う。すべての終わりがきて、死があなたを抱き取り、骸が冷たい土の下に葬られるとき、人々が立ち去った墓の傍らには、前脚の間に頭を垂れた気高い犬がいる。
 その目は悲しみに曇りながらも、油断なくあたりを見わたし、死者に対してさえも忠実さと真実に満ちている。」 ジョージ・グレアム・ベスト




「いい絵本ができあがるためにどうしても必要な条件がひとつあると考えています。それは絵を描き物語を書く作者自身の個人的な喜びです。
 一冊の絵本が人の心をとらえ、魅力にあふれ、感動的であるのは、そして作者と読者(子供であれ大人であれ)のあいだにコミュニケションが成り立つのは、それが「楽しみ」のために描かれて居るときです。
 まず自分自身のために、それも喜びをもって描くこと。子ども(そして読んで聞かせる大人)はこの喜びを感じ取ります。喜びはごく自然に伝わります。」




「作者つまり画家が、なによりも自分のために絵を描くなら、その絵本には大人も夢中になるはずです。自分自身が心打たれ感動しているのですから、大人は子ども(あるいは生徒たち)にいっそうじょうずに物語を読んだり話したりして聞かせることができます。そのとき大人は単に子どもや生徒たちを喜ばせるための読み手ではなくなります。
 読み手と子どものあいだに美しい連帯意識が生まれ、作者と親と子どもは同列に並んでトリオを作ります。
 作者、読み聞かせる大人そして子どもが、喜ぶと「バイブレーション」を共有するのです。
 挿絵画家たちは長い間、子どもの気に入るためには彼らと同じように子どもっぽい描き方をすべきだと思いこんでいました。そのほうが子どもにわかりやすいと考えていたのです。
 私自身はそのような子どもっぽい絵の絵本が子どもによろこばれると思ったことはありません(子どもは与えられれば何でも受け入れてはくれますが)」








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最終更新日  2007年03月09日 22時20分20秒
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