テーマ:社交ダンス(8695)
カテゴリ:アートのはなし
ベルリン絵画館で見たルネサンスからバロック期にかけての、オランダ以外の画家たちをご紹介します。
結構たくさん写真撮ったんですが、とても全部はご紹介できないので抜粋です。 『テラヌオーヴァの聖母』ラファエロ(1505) 聖母子の左に洗礼者ヨハネ、右に聖なる子が描かれています。 聖なる子って誰でしょうね。ちょっと気になります。 ラファエロ・サンティは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並ぶルネサンス三大巨匠の一人で、この後続くバロック絵画の画家たちにも多大な影響を与えています。 37歳という若さで亡くなっていますが、メディチ家の後ろ盾もあり大工房を構えていましたので作品は多く、ドレスデンやウィーン、プラドなどでも作品を見る機会がありました。 『ヴィーナスとオルガン奏者』ティッツァーノ(1550) ティツィアーノ・ヴェチェッリオはルネサンス・ヴェネツィア派を代表する画家です。 トルコドラマに出てくる王妃の絵も描いている世界的な巨匠。 ヴェネチアの教会や美術館はもちろん、ルーブル、プラド、エルミタージュほか多くの美術館でティツィアーノの作品に出会えます。 『トビアスの癒し』カラヴァッジオ(1615) ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、バロック絵画の草分けとしてローマで活躍し、後のレンブラントやルーベンスなどに影響を与えたと言われています。 孝行息子のトビアスが大天使の助けを借りて魚を獲り、父親の目の病を治したという旧約聖書の物語を題材としています。 光と影のドラマチックな表現は生々しく、ちょっとうちに飾るにはどうかなといった題材が多いんですが素晴らしい作品が2016年に上野で開催されたカラヴァッジョ展でも見られました。 『キリストの洗礼』ムリーリョ(1655) バルトロメ・エステバン・ペレス・ムリーリョは、バロック期のスペインの画家です。 ムリーリョは美しい聖母像や、子どもの絵を数多く描いていて、日本で開催されたルーブル美術館展やプラド美術館展、大エルミタージュ美術館展などでも作品を鑑賞することができました。 プラド美術館、ビルバオ・ファインアート美術館、シュテーデル美術館にも有名な作品がありますのでご興味ある方はそちらをご覧ください。 『大天使聖ミカエル』ルカ・ジョルダーノ(1663) ルカ・ジョルダーノは、バロック後期ナポリ派の巨匠で、版画家としても知られるイタリア人画家です。 大天使聖ミカエルは、悪魔や反キリストと戦う天界の守護天使で、ウィーン美術史美術館にも「堕天使を深淵に落とす大天使ミカエル」という有名な絵があります。 スペイン王カルロス2世に気に入られて10年ほどマドリードにいたので、スペインの教会や王宮の天井画なども手がけました。 速描きのルカというあだ名があったくらい描くのが速かったそうで、スペイン王妃に奥さんはどんな人かと聞かれてその場で絵を描いて見せたらしいですよ。 『朝日の中のイタリアの海岸風景』クロード・ロラン(1642) クロード・ロランは私が最も好きな画家の一人です。 本名をクロード・ジュレといい、バロック・フランス古典主義に分類されるフランス人画家です。 上野の西洋美術館にも作品が常設されていた時期があって、それを見るために何度も足を運んだことがあります。 空の色、雲の色が理想的に美しくて、どこで出会っても目を惹きます。 プラドでもフランクフルトでも山梨県立美術館でも、テレビドラマでも。 カラヴァッジオのところでご紹介した『トビアスの癒し』をモチーフとしたクロード・ロランの絵がプラドにありました。 ティッツァーノもこの題材で絵を描いているんですよ。孝行息子はいつの時代も宗教関係なくみんなに好まれますね。 うちの母も大谷翔平くんみたいな息子が一人いればよかったとか言ってました。 ベルリンにクロード・ロランの作品があることは知りませんでしたが、また出会えたことをとても嬉しく思っています。 ベルリン絵画館の公式サイトはこちらです。 (おわり) アートのある生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/04/19 06:12:21 PM
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