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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年07月21日
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カテゴリ:アート
昨日のお茶の稽古は「続きお薄」。濃茶と薄茶を続いて
点てるお点前。しかし、棗と茶入れの置き換えとか、
家に帰ったらすっかり忘れていた。

先輩は四ヶ伝の唐物。黒の絽の着物が見るからに涼しげ。
だが、実際は暑くてたまらないとのこと。江戸時代の
人々は、この暑さをしのぎやすくするためにさまざまな
工夫を凝らした。

この展覧会では、そんなことがよく分かる。「朝の章」、
「 日盛(ひざかり)の章」、「夕暮の章」、「夜の章」と
時間を追って、夏の一日を展示品で表現している。

鈴木其一の「朝顔図」ではじまる。一輪の朝顔の花。
やはり夏は朝顔に限る。マンションの玄関にも、小学生が
学校から持ち帰った朝顔の鉢植えが置かれている。
そういえば、今日は入谷の朝顔市。さて、其一の絵は
一幅の掛軸だが、たらしこみの緑が涼しげ。

青楓瀑布図.jpg

涼しげと言えば、応挙の「青楓瀑布図」。これは昨年、
サントリー美術館で見逃してしまったので、ぜひとも
見たかった作品。対決展の「保津川図屏風」、応挙と
蘆雪展での「大瀑布図」と応挙の滝を見たが、この
「青楓瀑布図」がいちばん好きだ。ポイントは楓の絵。
この緑色がまさに清涼剤のように、涼しさを演出して
いる。館内はエアコンが快適に効いていて、臨場感
たっぷりだったが、現代の贅沢さを感じてしまう。

歌麿のヌードも目を引く。ほんのりとピンク色に染まる
肌が美しい。意外に思うのだが、浮世絵にこういう
ヌードは珍しいとのこと。

祇園井特の「納涼美人図」のお歯黒女性。今の感覚では
気持ち悪いと感じてしまうのだが、当時としては、
極めつけの美しさだったのだろう。この後、出かけた
東博でも、また祇園井特のお歯黒女性と出会うことに
なったのだ。





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最終更新日  2008年07月21日 10時20分49秒
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