カテゴリ:読書
第一部「ギルガメシュの物語」「ミノスの牡牛」 「ロトパゴイの難船」「砂の巨人」 第二部「阿嫦」「星山記」 第一部は、一本の短剣を共通項に、不老不死を 求めて旅したギルガメシュ叙事詩から始まり、 古代メソポタミア、ギリシャなどの伝説を題材に した作品集。 やはり、昨年、書き下ろしたばかりの 「ギルガメシュの物語」が、いちばんまとまりが あって、分かりやすく読めた。 第二部は、『諸怪志異』シリーズ同様、中国伝奇 もの。人形が意志を持って動き始める「阿嫦 (あこう)」と運勢を変えるために仙人のもとに でかける男の話「星山記」。 諸星のこの手の中国伝奇ものはそれぞれの作品が、 ひとつひとつ完成されていて、読みやすく、 おまけに含蓄がある。「海神記」など、壮大な テーマの作品よりも、こちらのタイプの方が 分かりやすくて好きだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月17日 07時57分49秒
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