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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年01月18日
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カテゴリ:アート
Takさんの青い日記帳で知った展覧会。
ミレー、ヴラマンク、キスリング、ドンゲン
それにビュフェと聞いたら、もうドキドキ。

さらに、岩佐又兵衛、歌麿、栄之、北斎、
広重、春草、大観・・・なんて本当に
お年玉のよう。

おまけに、東京メトロ一日乗車券をもって
いれば、たった400円で楽しめると
いうことで、喜び勇んで出かけた。

ところが大失敗。Takさんが、又兵衛の
「本間孫四郎遠矢図」を見るためには
単眼鏡が必要とご丁寧に、お教えくださって
いるのに、すっかり忘れてしまったのだ。
(最近、カメラに夢中で・・・)

おかげで、武将の表情がよく見えない。
目を凝らしてみると何やら笑っている
ようでもある。それでも、あの独特の霞の
様子など又兵衛の雰囲気は味わえたので
よしとしよう。
「ほら、だから言ったでしょう」と先生に
怒られそうだ。

以前も書いたことがあるが、はじめて
こちらの部屋に入ると驚くのは、
平櫛田中作、大谷米次郎の彩色木像。
そのリアルさに、前にいたおばちゃんが、
ギャアと大声を上げた。

さて、歌麿の「美人と若衆図」。
何やらわけあり風情の男と女。なるほど、
春画の口絵を肉筆画で描いたものとの
解説に納得。

上宮太子.jpg

もうひとつ、古径の「上宮太子」がステキだった。
パステルカラーの衣装をまとった太子の上気した
ような顔がかわいい。多彩なのに決して押しつけ
がましくなく、すっきりとした味わい。

洋画では、ヴラマンク。ここのところ、本当に
ヴラマンクをよく見る。随分、日本にあるの
だろう。

花束ブラマンク.jpg

記念すべきフォービズムの時代の「花束」の
原色のリズミカルな太いタッチが、生きる喜びを
感じさせてくれる。

キスリングの「ハンモックの婦人」。赤と青の
衣装は聖母のよう。まだ、キスリング特有の
磁器のような画面にはなっていないが、エコール・
ド・パリの時代のアンニュイさが漂う不思議な
味わいの絵である。

ドンゲンの「腰かける婦人」には驚いた。
異様に痩せ細った女性像。そして病的なほどの
色っぽさ。実際に会ったらクラッと眩暈がしそう。

ビュフェの「二羽の鶴」はエキゾチック・
ジャパンという言葉がぴったり。ビュフェの
黒い筆致には、毎度のことながら、強烈な
印象を受ける。





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最終更新日  2009年01月18日 09時30分44秒
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