カテゴリ:アート
とにかく、靉嘔の作品は楽しい。無条件で心が 温まり、幸福な気分になる。 昔々、高校生の頃か大学生の頃、津田沼パルコに あった画材店で靉嘔(あいおう)のリトグラフが 売られていた。 何を題材にしたものか忘れたが、一目見たとき から、レインボーカラーの作品に釘付けになった。 いったい何色で表現されているのだろうと、 ひとつの層ごと数えた記憶がある。それ以来、 この珍しい作家の名前を覚え、ファンとなった。 エディションナンバー、サイン入りでも、 今だったらちょっとした飲み会一回分くらいの 値段であったが、当時の自分でも、ちょっと無理 すれば買えたと思うのだが、いつか、いつかと 思っているうちに、もう何十年も経ってしまった。 この77歳を迎える靉嘔の喜寿を祝う展覧会、 アンリ・ルソーの作品を虹色で再現したものや 花札のモチーフを表したものなど、見ていて 楽しくてたまらない。 地獄・極楽図もあるが、こんなレインボー カラーに彩られた地獄なら、どんな責め苦も かえって心地よいかもしれない~ BLACK HOLE(右)などの抽象画は、見ていると 絵の中に吸い込まれそうに感じたり、絵と一緒に 揺らいだりしているような気分になってくる。 これもまた楽しい。 この日、ご本人によるギャラリートークが、急病に より中止になった。心配である。まだまだ喜寿。 今後も、お元気で活躍してもらいたい。(1/17) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アート] カテゴリの最新記事
|