カテゴリ:アート
今まで何度となく前を通りながら、いつもスルー していたのだが、今回初めて入館してみた。 今回の展示は、奈良の一年間の祭りなどをひと月 ごとの紹介している。 時節柄、お水取りの写真が多い。入江泰吉は 12人目の練行衆(僧侶)といわれるほど、 朝一番早く二月堂へ行き撮影を始め、だれよりも 遅く帰ったとのことである。 お水取りというと華やかな「おたいまつ」の印象 しかなかったのだが、11人の僧侶たちの2週間に わたる厳しい「行」の様子が、克明に記録されて いる。 そのほか、四季折々の奈良の祭りの写真を眺めて いると、やはり奈良は田舎なのだと思う。(ほのぼ のとした郷愁を感じるという意味。)昭和30年頃 の奈良も今の奈良もほとんど変わらない。 今回は入江の仏像の写真は展示されてなかったのだが、 エントランスに東大寺戒壇院の「広目天」の ポスターが貼ってあった。 これは、私がすべての仏像写真の中で最高傑作だと 思っている写真で、そもそもこの写真がきっかけで 仏像ファンになったのである。このライティングの 素晴らしさ。涙が出そうだ。絵葉書からスキャン↓ 美術館を出て、今回は新薬師寺をスルーして、 ささやきの小道に向かう。 そういえば、先日行ったもちいどの通りにある 居酒屋のママが生まれて初めて、新薬師寺に行って、 感激したと語っていた。地元の人はお金を払って まで、お寺には行かないとのこと。そんなもの なんだろうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アート] カテゴリの最新記事
|