カテゴリ:アート
Takさんのブログを拝見して、何が何でも出かけ
なければならないと思い、いざ太田記念美術館へ。 何しろ土日の休みは、お茶と合気道の稽古の合間を 縫って、美術館に出撃するので大忙しなのである。 お茶の稽古の帰りに着物姿で浮世絵見学というのも いいなと思うのだが、あちこちの美術館をはしご するために大急ぎで歩くことを考えると、どうも いったん帰宅して、洋服に着替えてしまう。 さてさて、この展覧会は、-浮世絵にみる日本 女性の美-というサブタイトルのとおり、浮世絵の 美人画を集めたもの。菱川師宣から大正新版画 まで、浮世絵の歴史を追って、その時々の浮世絵 美人画を紹介している。 マイブームの春信も、何点か出ているが、色が あまり良くないのが残念。 磯田湖龍斎の「風流五色墨」は、春信の真似で 稚拙な感じがしたが「雛形若菜の初模様・丁子屋 内若鶴」では堂々の貫録。 歌麿の傑作、「婦女人相十品 文読む女」が出ている のもありがたい。でも歌麿では、「北国の芸者」の 方が良かった。 英泉の作品もいくつかあった。退廃的な雰囲気は さほど感じられなかった。英泉の退廃はこんなもの ではない。「今よふすがた」など、背景の装飾的な 派手な模様がステキだった。 肉筆画では窪俊満の「二美人遊歩図」が良かった。 紅嫌いの窪俊満。肉筆画でも本領発揮。白い顔と 手足が、背景の墨絵から浮き出ている。 そのほか、明治や大正期の浮世絵美人画を眺める ことができたので大満足。 特に伊東深水、島成園に感激。島成園の「湯あが り」は、よく目を凝らさなければわからないほど ほんのりと赤く染まった頬に、青くうるむ瞳が美 しい。これぞ、ジャパニーズ・ビューティーだ。 太田記念美術館。次は、芳年の「風俗三十二相」 と月百姿」。UKIYOE-TOKYOも風俗三十二相を 色違いで2セット展示。日本橋高島屋ではいよいよ、 「ベルギーロイヤルコレクション展」が始まる。 連休は浮世絵三昧だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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